第14話 ページ15
私は、あおい先輩が好き
この想いはもう誰にも止められない
あおい先輩も・・・、
きっと私のことを特別に思ってくれている
もうただの後輩じゃない、だって大事なシーンの撮影中だったのに私のことをよく見ていて、救いの手を差し伸べてくれた
私はきっとなれる
あおい先輩の一番に───
A「現場はオッケーです、そっちはどうですか?」
いちご「うん、大丈夫」
いよいよブライダルファッションショー本番
舞台裏ではデザイナーの天羽あすかさんがドレスを届けに来ていた
カードを一目見ただけでわかる、これはすごい完成度だ
今日のショーは成功する、私は確信した
あおい「それじゃいちご、お願い」
いちご「あおい、あのね」
なのに・・・、
星宮先輩は何かを言いよどんだ
いちご「あおいっ!私といっしょに、ステージに出ようっ!」
・・・!!??
A「何を───」
あおい「で、でもでもっ、私、ドレスの用意なんてしてないし・・・っ」
天羽さん「それなら心配いらないわ、あおいちゃんのドレスも作っておいたから」
いちご「私がこっそり頼んでおいたんだ」
っ、こんな、こんなことって
全て計算済みだったの?
ブライダルファッションショーでお揃いのドレスを着る、
それはつまり・・・、
いちご「だいじょーぶっ!私の練習、ちゃんと見ててくれたでしょ?」
あおい「それは、そうだけど・・・、」
いちご「だって、私がとなりにいるんだよ?それに、あおいがスゴイってこと、私が1番よく知ってるんだから!」
星宮先輩はあおい先輩の手を取って握った
私がたくさんの勇気と覚悟を振り絞ってやっと触れられた場所へ、星宮先輩はいとも簡単に入り込んでみせた
いちご「・・・ダメかな、あおい?」
あおい先輩は星宮先輩と天羽さん、そして私を見た
その表情は一言で言えば"困惑"だったけど・・・、
ずっと一緒にいた私には、そしてきっと星宮先輩にもその本意はすぐにわかった
やってみたい、って思ってるんだ
私はただ頷いてあげるしかできなかった
あおい「ううん、わかった。いっしょに出よう、いちご!」
どうしよう・・・、
星宮先輩はきっと本気だ
このショーのどこかで、あおい先輩にプロポーズするつもりなんだ
止める?
できない、私に止める権利なんてない
そしてきっとあおい先輩は断らない
だから・・・、
A「(今、しかないんだ)」
決着をつけなきゃ
星宮先輩と
あおい先輩に・・・告白しなきゃ!
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きらるり(プロフ) - こんにちは!コメントありがとうございます!ドキドキしていただけてとても光栄です!これからもドキドキなお話を書けるよう頑張ります♪ (2016年9月5日 6時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
小林ふうり@dr(プロフ) - 面白かったです。私はあおい推しなのでとてもドキドキして、良かったです。これからも、頑張ってくださいね! (2016年9月3日 15時) (レス) id: d5d4dc728a (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 夏気味うどんさん» はじめまして!読んでくださってありがとうございます!そう言っていただけると本当に嬉しいです!書いてよかった・・・(´▽`) こちらこそコメントありがとうございました!! (2016年8月18日 23時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
夏気味うどん(プロフ) - わーーー!!こういうお話待ってました!!素晴らしい小説ありがとうございますっ!!! (2016年8月18日 23時) (レス) id: 90d1ded8fc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 唯さん» 唯さんいつも一番乗りありがとうございます!更新頑張ります!ドロシーのお話も半分くらい下書きできてるのでもうちょっと待っててください( ; ̄ω ̄)ゞ (2016年8月4日 22時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらるり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時:2016年8月3日 23時