第11話 ページ12
あおい「アイ、カツ！アイ、カツ！」
A「アイ！カツ！アイ！カツ！」
あおい先輩の朝はランニングから始まる
アイドルは体力が命、それはみんな同じ
朝日にきらめく汗にフラッシュを反射させて・・・、
ピピ、カシャ
☆★☆★☆
あおい「ライ麦のパンに、ビーフパストラミとザワークラウト、これなーんだ？」
A「ルーベン・サンドイッチですね、NYスタイルの」
あおい「正解♪」
今朝はパンの気分なんだって
私もトーストに卵とベーコンを挟んでアメリカンスタイルにしてみようかな
かわいらしく食べようとして、溢れだしたソースに慌ててかぶりついた瞬間に・・・、
ピピ、カシャ
☆★☆★☆
あおい「ずっとあなたの視線に気付いていたわ・・・、今夜こそは逃がさないから」
A「本物の警視総監殿だ！」
あおい先輩が持っているのは、再来週の"イケない警視総監"の脚本
スターライトの制服を着たままでもまるで関係ない、目の前にいるのは可憐で勇敢な法執行者
あおい「さあ、大人しくお縄を頂戴しなさい！」
冷たいコンクリに囲まれた楽屋で、女優は羽ばたくための準備をする
その真摯な視線を正面から捉えて・・・、
ピピ、カシャ
☆★☆★☆
密着取材の初日
私はかなり浮かれていた
やっぱりあおい先輩はすごい
いつ、どの瞬間を見てもシャッターチャンスの連続だ
それくらいキラキラ輝いていて目が離せない
あとは、このキラキラを写真に収めて表現できればいいだけ
惜しいのは何枚か撮れてるし、会心の一枚が撮れるまでそうかからないだろう
それに・・・、
あおい「荷物持った？それじゃ行こっか」
A「はい！」
24時間あおい先輩と一緒♡
幸せすぎて死んじゃいそう
ホコリとカビと無機質な機械が雑然と並ぶ味気ない舞台裏をただ歩いているだけだけど、
それでも私はレンズを向けずにはいられない
ピピ、カシャ
あおい「こんなところで？なんにもないよ？」
A「いいえ、あおい先輩がいますから」
振り向いたところを狙って、何度もシャッターを切る
照れくさそうな笑み、それからちょっと呆れたような苦笑いも
あおい「熱心だよね、そんなに私のことが好き？」
A「もちろんです」
好き・・・、
その意味はきっと私とあおい先輩では違う
でもいずれ同じにしてみせる、だからこれはその準備
あおい「その調子！じゃ、頑張ってついてきてね♡」
A「はい！」
きらめきを追いかけて、私はあおい先輩の隣へと走った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きらるり(プロフ) - こんにちは！コメントありがとうございます！ドキドキしていただけてとても光栄です！これからもドキドキなお話を書けるよう頑張ります♪ (2016年9月5日 6時) (
レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
小林ふうり@dr(プロフ) - 面白かったです。私はあおい推しなのでとてもドキドキして、良かったです。これからも、頑張ってくださいね！ (2016年9月3日 15時) (レス) id: d5d4dc728a (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 夏気味うどんさん» はじめまして！読んでくださってありがとうございます！そう言っていただけると本当に嬉しいです！書いてよかった・・・(´▽`) こちらこそコメントありがとうございました！！ (2016年8月18日 23時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
夏気味うどん(プロフ) - わーーー！！こういうお話待ってました！！素晴らしい小説ありがとうございますっ！！！ (2016年8月18日 23時) (レス) id: 90d1ded8fc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 唯さん» 唯さんいつも一番乗りありがとうございます！更新頑張ります！ドロシーのお話も半分くらい下書きできてるのでもうちょっと待っててください( ;￣ω￣)ゞ (2016年8月4日 22時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きらるり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時：2016年8月3日 23時
