アイカツ！フューチャリングジェネレーション 第2巻

第11話 ホコリ被ったお宝 ページ12

私たちはついにドレスのカード化マシンを見つけた
すごい！本当にあったんだ！

A「ホコリは積もってるけど、壊れてはなさそうだね」
あんず「見て、マニュアルも残ってる！それにカード用の紙とインクも」

完全な状態のカード化マシン・・・、
博物館にも動くものは置いてない、本物のお宝だ

アヤメ「思ったよりデカいけど、これ運べるのか？」
あんず「心配ご無用、輸送用のドローンも連れてきたから」
A「そうじゃなくて、これ床に埋まってない？」
あんず「えっ？」

私たちは慌ててマシンを確認した
あっ、この子も"機械のシッポ"が付いてる、ということは持ち運びできるはずだ
良かった〜

あんず「私、屋上までのドアを開けてドローンを呼んでくるから。二人はこのマネキンとかどけといて」
A・アヤメ「了解！」

そして数分後、せわしない音と共に、幅1メートルはありそうな大きなドローンが飛んできた
すごい、家庭用の中では一番大きいやつじゃない？

A「あんずちゃんち、ドローン多いね。何台持ってんの？」
あんず「えへへ・・・実は私の趣味なんだ。今は8台あるかな」

あんずちゃんがカード化マシンを指差すと、ドローンからアームや吸盤が伸びてマシンをがっちり固定した
プロペラの音がさらに大きくなり、マシンがふわりと浮き上がる

あんず「これはこのまま部室まで運んでもらうから」
A「うひゃー！ドローン最高！」
アヤメ「で、あたしたちは？」

上がったテンションが秒速で戻った
そうだ、あの20階分の階段、今度は降りなきゃいけないの？

A「あのー、私たちもドローンで運んでもらえたりは・・・、」
あんず「安全性がどうとかで、ドローンに人間は乗れないわ、というわけで階段を降りましょう」

私たちのため息で、ホコリが再び舞い上がるのだった


☆


部室へと向かう車の中で、私はあのノートを再び開いた
神代レイのアイデアノート、どのページのスケッチもフューチャリングガールらしさを感じる

私はそのうちの1枚に目が留まった

アヤメ「それは？」
A「スクールドレスだって。スターライト学園がフューチャリングガールとコラボする企画があったんだ」

ここに残っているということは結局実現しなかったんだろうけど・・・、
このドレス、すごくいい、クール系なのにすっごく可愛くて


スクールドレスか・・・、

私の中で新しい何かが動き出した気がした

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