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「外に行ってお散歩しよう！！」
唐突にきみがそう言ったのは、もうすぐ夏が始まる頃。
梅雨の時期なのだが、今日は丁度雨が止んでいた。
「そうだね。たまには歩きたいなー。」
「よしっ！でわでわ天月隊員っ！！わたしはお菓子を買ってくるので、キミは日陰の気持ちいところを探してきたまえっ！」
いつもよりも上機嫌なきみは、ビシッと僕を指差してキリッとそう言い放つ。
「小説をそこで書きたいのである！」
「なるほどぉ。じゃあ良い感じの場所探しとくから任せなさいっ！」
僕がノッてあげると、きみは心底嬉しそうにふにゃっと笑ってひらひらと手を振って病室を出て行った。
ごろごろと点滴台を引きずる音がやがて聞こえなくなると、僕も行こうとベッドから起き上がる。
「あ、でも場所わかんないんじゃ…」
ふと、この病院の庭園の広さを思い出して僕はハッとする。
そうだ。わざわざ別行動をとる必要はないのだ。
僕はきみと合流すべくきみがいるだろう病院の中にあるコンビニに向かう事にした。
心臓に無理をさせないようにゆっくりと歩みを進めると、その一歩を進むごとに「これから」への楽しみに世界が輝いて見えた。
そして、時間をかけてやっとコンビニに着く直前、
「あ、翔太くんっ！今から緊急で手術するから来て！！」
と、血相を変えた看護師さんに呼び止められたのだった。
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カノ(プロフ) - 自然と涙が出てきました。最高の作品をありがとうございます。 (2021年5月22日 0時) (
レス) id: df5e331014 (このIDを非表示/違反報告)
星夜 - 泣いた泣きましたよぉぉぉこんな感動する素晴らしい作品をありがとうございました。私も歌詞などの小説が好きなのですが、こんな素晴らしいの初めてでした。ありがとうございます！ (2020年9月22日 12時) (レス) id: cc9a948043 (このIDを非表示/違反報告)
のん - とっても感動しました…素晴らしい作品をありがとうございます (2020年7月25日 8時) (レス) id: e7356117b3 (このIDを非表示/違反報告)
るあ - とても素敵な作品でした。ドナーソング、良いですよね。私はドナーソングをきいて、人の役に立ちたいなと、でも母は、反対だそうです (2020年5月13日 21時) (レス) id: 36c056d990 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - とてもいい作品でした。ボロ泣きでした…… (2019年9月21日 10時) (レス) id: 9566cec772 (このIDを非表示/違反報告)
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