30話。 ページ31
夜の学校といえば、恐怖の七不思議とか言うやつが真っ先に思い浮かぶ人も少なくはないと思う。
確かに真冬だからすごく寒いし、白い息がなんだかお化けみたいで不気味だ。
でも正直天宮くんが私の提案に乗ってくれるとは思わなかったけど、意外と天宮くんも面白がってるんじゃないかな。
「夜の学校といえば勝手になるピアノとかが有名じゃない？」
「ん？あぁ、七不思議？私全く知らないや。教室で起こる怪奇現象とかないよね。」
「そう信じたい」
天宮くん、ちょっと怖いのかな？いきなり振り返ってばぁってやったら怒られるかな。
夜なので当然誰もいない。なので足音はなるべく立てないようにはしてるけどいつもの腰が痛くなるような姿勢では歩いてない。なんだか新鮮な気分だ。
職員室から鍵を拝借して私たちの所属クラスである2-Cに向かう。
中に入ると、ふわっと他人の家の匂いが私達を包み込んだ。
「やっぱ普通の教室だね。私の席どこだろ」
「えっと…あ、Aさんの席みっけ。」
「お。さんきゅー、天宮くんのは…ここかな？」
「お。ほんとだ。うわぁ。最近僕目が悪くなってきたから多分黒板見えないと思うな…」
「眼鏡かけてるのに？まぁ背が高い人前にいたら終わりだよね」
自分の席に腰掛ける天宮くん、私は教卓に立った。
伊東先生はこんな景色を毎日見てるんだな。今は天宮くん一人なのにこの教室の机分の人数の視線がこちらに向いている気がして、思わずいつもの癖で口元を手で覆ってしまう。
流石に電気をつけれないから、頼りになるのは月の光だけだ。
そんな淡い光に照らされた教室で、私たち二人だけの秘密の授業開始のチャイムが頭の中で鳴った。
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るぅ(プロフ) - 小説見ても、最後のあとがき見ても泣きました！最高でした！これからも頑張ってください！全力で応援してます！！ (2018年9月22日 22時) (
レス) id: 44848c94a9 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - うはー、セイシュンすぎるー( ・ω・) (2018年7月20日 10時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - なので周りの人に悩みが伝えられて『不登校』などでも自分で考えて選択できている人は私なんかより強い人だと思います。(実はリスカとかもしてしまっていて)こんなものをネットでしか出せない、しかもまとまりの無い自分語りでした。長文すいません (2018年7月11日 2時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 私は小説とかで出てくる『何でも言える友達』という存在が羨ましいです仲のいい子はいるけどどこか信用できなくていつも八方美人してしまって学校から帰って暗くなってしまいますでも不登校になったりとか特別な教室での通学するほどの勇気すら持てません (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 今回も素敵なお話でしたなんだか温かい気持ちになりました (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
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