ねたあつめ。【歌い手】 (ページ5)

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君専用魔法使い。2 ページ5

私が渋々玄関の方へ行くと、確かに人が倒れていた。

真っ白でサラサラな長めの髪。黒のフードが付いた白のパーカー。そして黒いズボンとまるでシマウマのような外見の恐らく男の人。

「ご主人は一週間前から何も食べておらぬのじゃ。そんな我が主を見捨てるというのか？」

「脅しですか」

取り敢えずずるずると引きずって家の中に青年を入れる。

私の腕力では男の人を持ち上げられないので、取り敢えず玄関に放置。

置いてあったパンと、栄養とらなきゃ…野菜も…という事で申し分程度にトマトを用意する。

おれおれ、とトマトを青年の口に押し付けると、ゆっくり口が開いたので中に突っ込んでやる。

ゆっくりと噛み潰す様子を見守っていると薄っすらと彼の瞳が開いた。

「…トマトぉ…」

「えっ」

声めっちゃ女の子っぽいんだけど。

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ぼーっとしている彼に取り敢えず全部のトマトを押し込むと、だんだん意識がはっきりしてきたようだ。

濁っていた真紅の瞳には正気が宿り始め、顔色も良くなっていく。

やがて、用意した食べ物全て平らげると、彼は完全に回復した。

「こんなにパンが美味しいと思った事はないです！！どうもありがとうございました！！

そう言ってガバッとお辞儀する青年の隣で、てるてる坊主が腕を組んでそっぽを向いていた。

それに気付いた青年が、

「あ、まふてるが知らせてくれたんですよね。何か失礼な事言ったりしてなかったですか？」

「助けを呼んでやったのになんて言い草じゃ！！ボケナスが！！」

ぽかぽかと青年の頬を殴るてるてる坊主。

青年はてるてる坊主を軽々と引き剥がすと、笑顔を弾けさせる。

「ボクの名前はまふまふです！！こっちのてるてる坊主がボクの守護神のまふてるといいます！」

「は、はぁ…えーっと、Aです。よろしく…？」

「はい！よろしくお願いします！！」

こうして、不思議な彼と出逢ったのだった。

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まだ書きためていたのですが長くなりそうなのでこの辺でw

この後甘党加湿器が出現し、更にluzすんも出現させる予定でした

あとこのシーンお気に入りですw
↓

急なタックルに衝撃を受け止め切れなくて倒れた私に、まふまふくんは「わぁぁ！！」と叫びながら私の体をガクガクと揺らした。

そしてまふてるの右ストレートが決まり、まふまふくんが現実に戻ってきたのはすぐ後のことである。