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私達の居場所 ページ4

【そなたの住む時代に災いあり】
ここで注目するべきは、災いのある場所が指定されているわけではなく
【時代】とされていることだ。
「時空神様は私に、災いを止めるようにとご命令になった。
 その名を受けた私は、この時代の災いを止めなければならない。でも、さすがに私だけだと心細い」
たとえSランクトップクラスの種族でも、1人でこの時代の災いを止めろと言われれば
心細いのも当然だろう。
しかし、ここでコイツに従うメリットは?
私がわざわざ危険を危険を犯してまで、こいつに従う理由がない。
「メリットはあるのか?って顔してるねぇ。そりゃ、あるよ。私だって、何の考えもなしに協力を頼みにきたわけじゃない」

のあは、自身の顔に親しみやすい笑顔を貼り付けて、えとに向き合う。
きっとこの人は、こんな笑顔を向けても私のことを信用してくれないのだろうけれど。
この人は昔から、そういう人だ。

「あなたの願いを、何でも1つ叶えてあげましょう」
「…何でも?」
のあの言葉に、えとは怪訝そうに眉を寄せる。
あまりにも信用性がなさすぎる。
「はい!消えろとかでも、何円よこせとかでも、誰かを殺せとかでも、なんでもです!」
しかし、九尾の狐という種族が
実際に何でも出来るであろう事を示している。
こいつならば、世界を滅ぼせと言えば、実際に滅ぼすことが出来るだろう。
少なくとも、この国の王都は壊滅状態になる。
九尾の狐には、それだけの力があるのだ。
「…分かった、協力する」
こいつのことが信用できるわけじゃない。
第1、こいつとは初対面だ。
でも、このまま放置すれば、どぬくにも何かがあるかもしれない。
それは絶対に避けたい。
「ありがとうございます、えとさん」
のあは、人当たりのよい笑顔をその顔に貼り付けて、微笑んだ。


「つっ…かれたぁ…」
だいぶペースが上がってきている。
まあ最初の頃に比べたらなのだけれど。
死の森の入口まで来た所で、少し休む。
日が暮れけているし、今日はここまででいいかな。
そう思っていた時、白色の小鳥が頭の上に乗ってきた。
「ん…?もうすぐ死の森なのに、珍しい…」
死の森は、ほとんど動物がいない。
妖精族の村に行った時も、中にほとんど動物がいなかった。
(この辺りは【恐怖の海】の近くだし…鳥とか、ほとんど見たことがないんだけど)
見たことがあるのは、せいぜい幻覚を出す妖怪が脅かすために出してきた
鳥型の魔物くらいである。

白色の小鳥→←災いの予言



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青空 冬(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます!やっと20話行きましたー!応援ありがとうございます!神ってる…✨めっちゃ嬉しいです!いつもありがとうございます! (2月10日 22時) (レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
みいな - わあ〜!!20話おめでとうございます!めちゃくちゃ楽しみです!毎回切る所が神がかってるんですよ、、。(内容も神、ハイ。)6章も見ます!!頑張ってください!!! (2月10日 22時) (レス) @page20 id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)
青空 冬(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます!そうなんです…でも、のあさんも結構出す予定です!引き続き見てくれると嬉しいです! (1月25日 20時) (レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
みいな - すごい展開になってきましたね……!!のあさん会なのかな?っと思っていたら急な展開に!想像力半端ないですね、、(いい意味で)とっっっっっっても面白いです!これからも応援しています!! (1月25日 15時) (レス) id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空 冬 | 作者ホームページ:sakurasaku  
作成日時:2024年1月15日 22時

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