未来の結末 ページ15
「このままだと、師匠が―――死ぬ」
「は…？」
師匠が、死ぬ？
動揺するどぬくに、九尾の狐は言葉を続ける。
「詳しくは、言えないけど、嘘だと思うならスキルでもなんでも使えばいい。
今の君なら―――
九尾の狐の言葉に、相手が嘘をついているように見えなかったどぬくは、その言葉を信じた。
「なんで、師匠が、死ぬの？」
「詳しく言ったら、俺が消えるから言えない…というか、君に正体がバレた時点で消えてしまうけど
今はまだ―――消えれない」
消えてしまう…つまり、未来が変わってしまうということだろうか。
「師匠も、シヴァさんも、のあさんも、今の未来のままだったら不幸な目に合う。
だから、そうなる前に全てを終わらしに来た」
「でも、わざわざ殺しに来なくても…」
困惑するどぬくに、九尾の狐は冷ややかな目を向ける。
呆れたような、バカにしたような目だ。
「まあ、俺は消えることが確定してしまったんだよ。要するに。
だから、君に遺せるヒントも数少ない。今すぐ消えてもいいのなら別だけれど…
この時点で、君も俺と同じ未来を辿ることが確定しているのだから、やめたほうがいいんじゃない？」
「…！」
その時、なにかに気づいたどぬくは一瞬だけ何かを考えて、九尾の狐を担ぐ。
「…ん？」
九尾の狐は混乱していた。
しかし、そんなことどうでもいいとでも言うように、どぬくはたっつんともふに話しかける。
「もふくん！たっつん！師匠とシヴァさんを守っといてくれる？」
たっつんは少し驚いたような表情を見せたが、すぐに頷いた。
「任せろ！」
「いや、任せろ！じゃないよ！バカ兄！ちょっ、どぬくさん、どこに行くわけ！？」
そんな言葉を無視して、どぬくは走る。
「ねえ、未来の俺って妖気で飛べたりする？」
「飛べるけど…？」
「じゃあ、最大噴射で〈死の森〉までふっ飛ばして！」
「はあ！？」
九尾の狐は、明らかに嫌がっている顔でどぬくを見るが、
そんな顔で見られたどぬくは、がっつり目線を返して、早くと急かしている。
「…はあ。もう、どうなっても知らないから！」
ゴゥッと音を立てて、空高くにふっとんだ。
その高さは、えとがどぬくを突き通す高さよりも高い。
「わぁぁぁぁぁ！高いぃぃぃ！」
「だから言ったじゃんかぁぁぁ！俺これが嫌いだから使いたくなかったのにぃぃぃ！」
どうやらどぬくは、未来でも高所が苦手なようだ。
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青空 冬(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます！やっと２０話行きましたー！応援ありがとうございます！神ってる…✨めっちゃ嬉しいです！いつもありがとうございます！ (2月10日 22時) (
レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
みいな - わあ〜！！20話おめでとうございます！めちゃくちゃ楽しみです！毎回切る所が神がかってるんですよ、、。（内容も神、ハイ。）6章も見ます！！頑張ってください！！！ (2月10日 22時) (レス) @page20 id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)
青空 冬(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます！そうなんです…でも、のあさんも結構出す予定です！引き続き見てくれると嬉しいです！ (1月25日 20時) (レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
みいな - すごい展開になってきましたね……！！のあさん会なのかな？っと思っていたら急な展開に！想像力半端ないですね、、（いい意味で）とっっっっっっても面白いです！これからも応援しています！！ (1月25日 15時) (レス) id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青空 冬 | 作者ホームページ：sakurasaku
作成日時：2024年1月15日 22時
