九尾の狐 ページ12
「剣技…〈
永久の時を駆ける龍のように素早くゆったりと、それでいて美しく
目の前の敵を絶とうとして…その刀は、あっけなく弾かれた。
「…！？」
「バレちゃったなら、仕方ないよね」
フードの人物は、頭に被せていたフードをはずす。
赤と青のオッドアイ、白色の髪と狐耳。
その容姿が自分とあまりにも変わらなくて、鏡を見ているような気がした。
「俺は未来から来た
「なんで…師匠を殺そうとしているの？」
未来のどぬくは、不敵に笑う。
「未来に来れば分かる…って言っても、君たちはココで殺されるから、未来なんてないけれど」
未来のどぬく…ここでは、九尾の狐と定義づける。
九尾の狐は、刀を素早く抜いて、どぬくに斬りかかる。
(大丈夫、俺が使えるのは、龍牙ノ舞だけ。何度も使っているから、軌道は分かる―――)
しかし、そこから放たれた技は、龍牙ノ舞ではなかった。
「剣技〈恋文〉」
「は…！？」
妖狐に伝わる剣技の１つ、恋文。
可憐に舞うその姿は、いつ届くかすら分からぬ気持ちを表すかのように
美しさだけではなく、哀愁すらも漂わせる。
まるで返事を待つ手紙のように
期待の斬撃を纏い、一点に向かって突き進む。
(俺はこの剣技を使えない…未来の俺は、この技を使えるの！？)
恋文、狐ノ嫁入リ、白狐…たくさんの技が、妖狐の種族間で伝わっている。
差別されていた俺は、ほとんどの技の出し方を知らない。
しかし、中にはそのやり方が世に出ている技もある。
その１つが〈龍牙ノ舞〉だ。
世に出ているほとんどは、妖狐の血筋や体質を利用した方法だ。
例えば俺が使っている〈龍牙ノ舞〉は、即座に避けることの出来る反射神経、五感の鋭さ
到底人間では追いつけないレベルの「体質」を利用している。
それは努力では到底追いつけない、才能の一部だ。
俺は世に出ている技を練習してきたが、どれも感覚が掴めなかった。
そんな中、やっと感覚が掴めたのが、〈龍牙ノ舞〉なのだ。
だからこそ、この九尾の狐が技を使えているのがおかしいし
もしかしたら、使える技の数が増えているのかもしれない。
だとしたら、相当やばいだろう。
九尾の狐は、ゆっくりとこちらに近づき、笑う。
「未来に行ってもいいけれど…君は、今の俺みたいになる覚悟がある？」
その言葉が、どぬくの思考を混沌に突き落とした。
幸運スキルと不運スキル（自前）のコラボ→←赤と青のオッドアイ
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青空 冬(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます！やっと２０話行きましたー！応援ありがとうございます！神ってる…✨めっちゃ嬉しいです！いつもありがとうございます！ (2月10日 22時) (
レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
みいな - わあ〜！！20話おめでとうございます！めちゃくちゃ楽しみです！毎回切る所が神がかってるんですよ、、。（内容も神、ハイ。）6章も見ます！！頑張ってください！！！ (2月10日 22時) (レス) @page20 id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)
青空 冬(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます！そうなんです…でも、のあさんも結構出す予定です！引き続き見てくれると嬉しいです！ (1月25日 20時) (レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
みいな - すごい展開になってきましたね……！！のあさん会なのかな？っと思っていたら急な展開に！想像力半端ないですね、、（いい意味で）とっっっっっっても面白いです！これからも応援しています！！ (1月25日 15時) (レス) id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青空 冬 | 作者ホームページ：sakurasaku
作成日時：2024年1月15日 22時
