赤と青のオッドアイ ページ11
絶望しているどぬくの顔を、フードの人物は、横目で流すように見つめる。
(あの小鳥がいる限り、殺すことはできないだろうなぁ)
それなら、重症を負っている者を殺すまで。
(多分、あの二人なら簡単に殺せるだろうなぁ)
えととシヴァを見て、刀を構える。
自分の都合上、声を出すことはできない。
技を使う時に声を出さないと、威力は半減する。
でも、それでいい。
今の二人を殺す程度なら、それで足りる。
だって今の俺は、何もかも二人よりもずっと強いから。
無言で刀を構えて、えとに近づく。
えとが何かに気づいたように口を開き―――
その言葉が発せられる前に、刀が喉元へと近づき
それを、どぬくが刀で受け流した。
「―――はっ？」
その声を聞いて、どぬくは確信した。
フードから見える白い髪。狐の耳と、９本の尻尾。
赤と青のオッドアイ。
のあさんの匂いに似ているわけだ。こいつは、九尾の狐。
それだけではない。
記憶に残っていた匂い―――それは、俺自身の匂いだ。
(師匠の傷が深い。早くこっちをなんとかしないと…でも、コレは未来の俺。
ココで倒しても大丈夫なやつなの？)
俺には、師匠を襲う理由も
時が戻る理由も
俺を殺しに来る理由も
何もわからない。
フードの男―――どぬくは、ブツブツと何かを呟いている。
虚ろな目がこちらを見つめて、わけがわからないというように首を傾げる。
「なんでもいいけどさぁ…」
未来の俺だろうと
師匠を殺そうとするのなら、消そうとするのなら
『それなら、じゃぱぱさんがいない間は、俺が師匠を守ります』
じゃぱぱさんと、約束したから。
「師匠を殺そうとするのなら、まずは俺を倒してよ」
白色の小鳥が忙しく鳴いて
袖で隠れた右手首数字が、２０に変わった。
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青空 冬(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます！やっと２０話行きましたー！応援ありがとうございます！神ってる…✨めっちゃ嬉しいです！いつもありがとうございます！ (2月10日 22時) (
レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
みいな - わあ〜！！20話おめでとうございます！めちゃくちゃ楽しみです！毎回切る所が神がかってるんですよ、、。（内容も神、ハイ。）6章も見ます！！頑張ってください！！！ (2月10日 22時) (レス) @page20 id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)
青空 冬(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます！そうなんです…でも、のあさんも結構出す予定です！引き続き見てくれると嬉しいです！ (1月25日 20時) (レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
みいな - すごい展開になってきましたね……！！のあさん会なのかな？っと思っていたら急な展開に！想像力半端ないですね、、（いい意味で）とっっっっっっても面白いです！これからも応援しています！！ (1月25日 15時) (レス) id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青空 冬 | 作者ホームページ：sakurasaku
作成日時：2024年1月15日 22時
