15 ページ15
大吾side
熱があって、撮影できる状態やない。
とスタッフさんに伝えると
『ゆっくり休んでください』と優しくて温かい言葉を掛けてくださった。
そのスタッフさんの言葉に
ありがとうございます!と頭を下げて廉の待つ楽屋に戻った。
「れん、今日の撮影お休みになったからゆっくり身体休めような」
廉「ん…ごめんな…っ」
「謝らんでええよ。一人で頑張ってたんやもん。もう大丈夫やから」
謝る必要は全くないのに、廉は昔から
すぐに謝ってしまうんよね。
*
*
そして、楽屋で念のため廉の身体をチェック。
っ…
服を捲ると露になる傷の数々。
「れん、痛いやろ」
廉「っ、ん…涙」
痛くない訳、ないのに
俺何聞いてんやろ。
「え、ここ…」
そして気づいた。廉のあばらの部分。
そこだけ異様に腫れて、赤黒くなっとることに。
廉「っ、いっ…はぁっ、っ」
「あぁ、ごめんな。痛かったやんな」
折れてるかどうか確認しようと思って
声を掛けながら触ると、痛がって呼吸が更に乱れる。
この痛がり方、絶対折れとる。
これは即病院行きや。
そう判断して、自分のマネージャーに連絡を入れる。
連絡を入れると、どたばたと楽屋にやってきた。
大マネ「永瀬さん!!」
「しー!やっと寝た所やから」
大マネ「あ、すいませんっ…」
マネに連絡を入れて待ってる間に
当分寝れてなかった様子の廉を寝かせてた。
やって隈が凄いし、何より
疲れ切ってたから。
きっとこの感じやと、昼夜問わず呼び出し食らってた感じやんな。
「いつも廉が通ってる○○大学病院に連れてって欲しいねん」
大マネ「え、」
「これ」
そう言って廉の服をそーっと捲ると
顔を歪めつつも、俺が言いたいことが伝わったようやった。
大マネ「酷い事をする人が居るんですね」
「おん、手当てせなあかんと思う。骨も折れとるから」
そう伝えると分かりました!
と言ってくれて、すぐに車を出してくれた。
*
*
あばらが痛まんように、そっと抱き上げて
車に乗り込んで病院へと向かう。
キンプリメンバーも知らんやろな、この事。
なんて思いながら今は廉の怪我が優先。
病院で処置してもらった後に連絡を入れよう。
そう決めて病院に到着するまでじっと待つ。
大マネ「着きました!連絡入れてあるので、裏口から」
「分かった。ありがとな」
廉を抱きかかえて、マネにお礼を言って
車を降りた___。
295人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさん、こんにちは。お返事が遅くなってしまい申し訳ないです汗こちらこそ。素敵なリクエスト下さりありがとうございます。勝手に女性恐怖症を入れてしまい申し訳ないです。これからも私なりのペースでの更新になりますが、覗きに来てくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 8時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - ありがとうございます! それと お話書いて下さりありがとうございます(^^) 女性恐怖症も追加して下さり 想像以上のお話でした! とても感動しました。これからも黒瀬さんの作品楽しみにしてます! (2022年9月24日 20時) (レス) @page43 id: f0755301c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさん、こんばんは。お返事が遅くなってしまい申し訳ないです汗承知いたしました。お応えするまでかなりお時間頂きますが必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです^^ (2022年9月24日 18時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - 黒瀬優花さん» はい! それでお願いします🙇♀️ (2022年9月24日 12時) (レス) id: f0755301c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさんこんばんは☆コメント&リクエスト下さりありがとうございます。平野くん付き添い&看病という受け取りで大丈夫でしょうか?それでも大丈夫でしたら、書かせて頂きます!^^ (2022年9月23日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2022年7月20日 20時