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海人side
仕事中も、頭にあるのは紫耀の事。
それから看病を今日1日頑張ってくれてる廉の事が
ずっと気になって、早く二人の様子を確認したい!
っていう気持ちで、仕事をやり切った。
「マネさん、急いで!」
海マネ「お、おう」
車に乗り込んで、マネさんを急かす。
海「お願い!」
マネさんが事故らない程度に
車を走らせてくれて、いつもより5分ほど早く家に着いた。
*
*
家について、マネさんに挨拶をして
すぐに家の中に入った。
「廉!紫耀!」
家の中に入ると、リビングには二人の姿は無くて
当然俺は頭の中が混乱。
昨日とか和室で寝てたりしてたから
ワンチャン、和室で看病してるんじゃないんかなって思ってたんだけど居ないけど
いつまでもここで廉!紫耀!ってやってる場合じゃない。
そう思って頭を切り替えて
2階に駆けあがって、紫耀の部屋を覗くと…
「いたぁ!」
二人の姿を見つけた。
廉は紫耀のベットに突っ伏して眠ってて
廉に優しく声をかけて
顔を見た瞬間ぎょっとした。
廉の顔色が朝見た時の何倍も悪くて
なのに、当の本人は「無自覚」みたいで
俺の言葉に、キョトン顔…。
それが一番厄介なんだよねぇ、意外と。
自分の不調を自覚してないから無理しちゃうし、限界知らずなんだよね。
こっそり熱を測ったけど
熱はないからただ顔色が悪いだけって言われれば頷けるし
気にしすぎかなーって言われればそこまでなんだけどさ。
廉の場合その、気にしすぎかなとか
顔色が悪いだけっていう安易な考えは完全にアウトなんだよね
そんな無自覚な廉を何とか部屋で休むように促す。
ここで無理させたら、本当に熱が出ちゃうかもしれないし
そんなしんどそうな廉の姿見たくないしね。
*
*
廉が部屋を出て、隣の部屋に入ったのを音で確認して紫耀の方に視線を戻す。
「冷えピタ、剥がれてる…」
廉の事だからこまめに変えてくれてるとは思う。
だってゴミ箱に冷えピタのビニールの方が沢山捨てられてるのが物語ってる。
それなのに、紫耀のおでこに貼ってある冷えピタは剥がれかけてる。
そんな冷えピタを剥がして新しいのに張り替えてあげると
冷たさで目が覚めてしまったみたいで
紫耀の目がゆっくりと開いた。
「紫耀。大丈夫、じゃないよね…」
紫「はぁ…はぁっ…かい、と、?」
「そうだよ」
そうだ、紫耀はずっと寝てたから
俺がいる事知らなかったもんね
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黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» こちらこそ、リクエスト下さってありがとうございます。そう言って頂けてとっても嬉しいです涙part30なんて自分でも信じられないです笑でも、ここまで続けられたのも読者様のお陰だと思ってます。これからも頑張りますので宜しくお願い致しますm(__)m (2022年4月12日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - ありがとうございます! リクエスト以外のお話もすごく感動して、止まらなくなってしまうので リクエストの待ち時間なんて1秒くらいです!笑 それと、Part29お疲れ様でした! 30でも頑張ってください(^^) (2022年4月12日 21時) (レス) id: 90d9551134 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんばんは。いつも移行のタイミングでコメント下さりありがとうございます!かなり遅い完結にはなってしまいましたが、完結出来て良かったです。ありがたいことに、part29からpart30へと向かえます。私なりのペースでこれからも頑張っていきます (2022年4月11日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 入所記念話見ました。マネさんがとても頼りになってお父さんみたいでした。紫耀くんもいち早く勘づいたり海人くんも手紙や解熱剤を衣装に入れるのにさすが連携プレーだと絆をとても感じました。29章お疲れ様でした。次はいよいよ30章目ですね。30章目も頑張って下さい。 (2022年4月11日 20時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさん、こんばんは。訂正、全然大丈夫ですよ!むしろお伝えしてくださって嬉しいです♪腹痛で腸閉塞、付き添いは平野くんですね。承知しました。お応えさせて頂くまでかなりお時間かかりますが、必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいですm(__)m (2022年4月11日 19時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2022年1月23日 11時