頑張り屋の廉くん27

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玄樹side

「ふふ、いーよ」


しんどすぎて、甘えたちゃんモードの廉。

その姿が可愛いと思ってることは内緒。


廉「へへ、しょー…」

紫「ん？どした？」

廉「だっこ、」


頭を撫でてもらいながら

人肌も感じたい廉は

紫耀に必死に手を伸ばして抱っこを要求。


紫「いーよ。沢山甘えな」


紫耀もそれに応えるように

廉をそっと抱き上げて背中をトントンしてる。


きっと、これが

紫耀なりのストレス緩和法なんだと思うし


廉自身も、無意識なのかもしれないけど

甘える事によって

あの医者からのストレスを必死に

解消しようとしてるのかな。


そう思うと、俺もつい甘やかしてしまう。



＊



＊



「しんどいね。何か欲しいのある？」

廉「ない、いらん…」

紫「飲み物だけのもう？」


その紫耀の言葉に小さく頷いた、


先生から、飲み物だけは

最低でも飲ませてあげてください。とそう言われてたから。




＊



＊



身動きが取れる俺が、キッチンに行って

スポドリを持って部屋に戻ると

半べそな廉の姿が瞳に映る。


「どうしたの？」


紫耀が傍に居るのに、それでも

悲しそうな目をしてる廉に

すぐさま駆け寄れば、俺の服をキュッと掴んだ。


廉「玄樹、そばにおらんかった。離れんといて」


その言葉で一瞬にして理解できた。


「ごめんね、嫌だったね。もう傍離れないから」


そう言って頭をなでなでしてあげると

んふふって普段なら絶対

照れ隠ししたり、そもそも求めても来ないのに

そう嬉しそうに笑ってくれた廉。


紫「良かったね〜。玄樹が居なくなった途端悲しそうな表情になったんだよ？」

「そうだったんだ」


確かに俺も

甘えた。まではいかなくても


体調が悪い時やしんどい時

辛い時は誰かにずっとそばに居てほしいって思うと思う。


それは廉だって同じだよね。




＊



＊



それから廉の口元に

スポドリを持っていくとチュウチュウと

飲んでくれてその姿に

また可愛いなと思ってしまう。


廉「要らん」

紫「よく飲めました」


紫耀がそう言って頭を撫でてあげると

また嬉しそうに笑うから

紫耀もそれが嬉しいのかずっと頭を撫でてる笑


「眠いんじゃない？」

紫「だね、目がトロントロン笑」


やっぱりまだ熱か高いからか、体が怠いみたいで

飲み物を飲んで数分、後眠そうな表情に



＊


そしたら、廉が俺に頭を撫でてとお願いしてきて

紫耀にはトントンをお願いしてきて


それに応えたら数分で夢の中へ＿＿

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