頑張り屋の廉くん27

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廉マネside

ディスプレイを確認すると

平野の文字が＿＿。


「もしもし？」

紫(あ、マネさん、お疲れ様です！平野です)

「おう、お疲れ」

紫(廉、どんな感じですか？)


平野の言葉に返しながら

チラッと部屋にある時計を確認すると

ちょうど休憩時間で

そのタイミングで掛けてきてくれたみたいだ。


「熱が高くてな〜、まだ下がってないかなっていう所」

紫(まじっすか、、まだ俺仕事終わりそうになくて…すいません)


そう言って本当に、申し訳なさそうに謝るから

電話の向こうで、頭まで下げてる姿は容易に想像できた。


「全然。永瀬は頼らな過ぎるからな笑 平野、こっちは大丈夫だから、仕事に集中して、終わったらまた連絡くれればいいから」

紫(本当にありがとうございます)


それから少しだけ会話を交わして

電話を切った。



＊



＊



それから永瀬が眠ってることを確認して

そっと部屋を出て、氷枕を準備する


「よし、これでいっかな」


少し厚めのタオルで

氷枕を巻いただけだけど、これで大丈夫なはず。


氷枕を片手に部屋に戻れば

まだスヤスヤと眠る永瀬が見えて

ほっと安堵のため息が漏れる。


「失礼するよー…」


眠ってる永瀬の頭をそっと

軽く持ち上げて、枕と取り換える、


「良かった、、」


起きることなく、枕を交換出来て一安心。


さて、お昼でも食べるか…。

少し遅くなったけど、カップラーメンでも作って食うか。


永瀬にはおかゆを一応作った。

食欲あるかどうか分かんないし

口に合う味になってるかも自信はないけど…。



＊



＊



お粥とカップラーメンをおぼんに乗せて

永瀬が眠ってる部屋に戻って

まず自分が腹ごしらえをする事に。



＊



「ごちそう様でした」


10分足らずで平らげて

永瀬に声を掛ける


「永瀬、永瀬」

廉「んんっ…」

「ごめんな、眠ってるところ。おかゆ作ってみたんだけど、食べれそうか？」


声を掛けると、起きてくれて

起きてそうそう悪いな。と思いながらも

食べれるかどうか確認する。


廉「いただきます」

「無理はするなよ？」

廉「はい」

「残したって構わないから」


永瀬が気にしないでいいように

自分を責めないでいいように


予めそう声をかけてから

おかゆをお椀に入れて、手渡した。



＊



廉「んっ……美味しいですっ…けほっ、」

「良かった〜」


料理なんて普段しないから

不安しかなかったけど、美味しいみたいで

永瀬の言葉に安堵した。

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