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海人side
「なんか岸くん、カッコ良かった」
岸「え?」
「俺、廉が過呼吸起こした時、焦っちゃって…どうしていいか、分かんなくてさ…」
岸「うん」
「その時、岸くんが冷静に指示出してくれて、助かった。ありがとう」
岸「海人…俺だって怖かったけど…年上の俺がしっかりしなきゃって。そう思ったから」
そうだよね、
岸くんだって、怖いに決まってる。
それを年上。っていう意識だけで
あれだけ廉の呼吸を落ち着かせられた岸くんは
本当に凄いと思うし、居てくれて良かったなって…。
俺1人じゃ、もっと廉は苦しい思いしてたと思うし。
岸「さ、帰るか!」
「うん」
スケジュールを確認すれば
廉ももう仕事は入ってなかったみたいだから
俺が3人分の荷物を持って、岸くんが廉をそっと
抱きかかえて、楽屋を後にした。
*
廉マネ「永瀬は?」
「ちょっと酷めの過呼吸起こしちゃって…今は疲れて眠ってます」
廉マネ「そうか…」
マネさん達も廉の事は知ってるから
こうやって心配してくださるんだよね。
廉マネ「帰るか」
「はい。お願いします」
車に乗り込んで、家に向かって走りだした車。
廉マネ「よし、着いたぞ」
「「ありがとうございます」」
廉は1度も起きることなく熟睡。
家に着いて、マネさんにお礼を言って
さっきと同じように、俺が荷物。岸くんが廉を抱っこして
車を降りて、俺が鍵を開けて家の中に入った。
「まだ紫耀たちは帰ってきてないね」
岸「だな、まぁ後1時間もすれば帰ってくるよ」
「うん。だね」
岸「俺、廉を部屋に寝かせてくるわ」
「お願い」
岸「おう」
岸くんが2階に上がったのを目で追って
確認して、俺はリビングに入った。
*
岸「ただいま」
「おかえり。廉は大丈夫?起きてない?」
岸「うん、大丈夫。熟睡してるよ」
「良かったぁ…」
でも、何となく1人にするのは怖い気もするんだ。
「やっぱ俺、廉の近くに居る」
岸「そうだな、お願いしていいか。ごはん作ったら俺も2階行くから」
「うん。待ってるね」
今は比較的大丈夫なのかもしれないけど
廉ってたまに夢の中でも怒られてる夢を見ちゃったり…
誰かが怒られてる夢を見て、過呼吸を起こしちゃうことが
あるんだ。落ち着いてる時は大丈夫なんだけど、
今日みたいなことが立て続けにあった日は不安定になってるから…
俺らの誰かが最低でも1人は居るようにしてるんだ。
岸くんにそう伝えて俺は2階に上がった。
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黒瀬優花(プロフ) - manaさん» manaさん、お久しぶりです。そしてコメントを下さりとっても嬉しいです^^コメントしっかり届いてますよ〜♪温かみのある作品作りを目指してるのでそう言って頂けると嬉しいです。何処も猛暑でしんどい日々が続くと思いますので、体調に気を付けてお互い過ごしましょう (8月25日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
mana - こんばんわ。久しぶりに感想を書かせてもらいます。いつ読んでもこのお話の暖かさが伝わってきます。いつもありがとうございます。「このコメントが届きますように」と願いながら書いてます、、、w体調に気を付けてください!これからも応援しています。 (8月25日 21時) (レス) @page32 id: da9b4cff38 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ゆっぴーさん» ゆっぴーさん、こんにちは。例えばどのような病名でしょうか。フリガナを書く際のヒントにさせて頂きたくて…お手数でなければお返事くださると嬉しいです (2021年9月12日 12時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - たまに、病名で読みがわからないのがあるのでお手数でなければ送り仮名を打っていただけるとありがたいです。 (2021年9月12日 12時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 黒瀬 さくらさん» さくらさん、こんばんは。お返事が遅くなってしまいすいません(-_-;)こちらこそ素敵なリクエスト下さりありがとうございました。ご希望に答えられていたか不安だったのでそう言って頂けて安心しました。是非!またリクエスト下さると嬉しいです! (2021年3月27日 18時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2021年3月10日 21時