頑張り屋の廉くん23

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紫耀side

廉「んんぅー」

「大丈夫、大丈夫」


案の定、貼り終えたあたりで

起きかけちゃった廉。


お腹のあたりを軽くトントンしてあげたら

再度眠りに落ちてくれてほっと一安心。


＊


廉の近くで見守ってる事数分…

そろそろ起こさないとだめだよなぁ…


「れーん、気持ち良く寝てるところごめんね」

廉「んんー…なぁに…」


ごめんね。と心の中で沢山廉に

謝りながら廉に声を掛けると

割とすぐに起きてくれた。


「ごめんね、お仕事の時間そろそろだから…」

廉「あ、そうや…今日、俺…」

「うん、ずらせなくてさ…大丈夫？」

廉「おん、へーき。寝てたからだいぶマシなった。ありがと、」


本当はまだしんどいくせに。

少しはましになったんだとは思うけど…


まだ顔色悪いし

ぐるぐると少しだけ回ってるのは分かる。


廉「っ…ごめ、起こしてもらってええ？」

「うん、もちろん、ゆっくり起こすね」


1人で起きるのが無理なくらい

体も怠さに襲われてるんだろうな。


廉の背中に手を入れて

そっと体を起こしてあげれば、ふぅと息を吐いてる


「大丈夫？気持ち悪くない？」

廉「おん…まぁ…なんとか、って感じ…」

「そか、無理すんなよ」

廉「ん、ありがとな…」


それから着替えも軽くお手伝いして

廉を支えながら、1段ずつゆっくりと降りていく


廉「ふぅ…」

「お水飲んで行こっか」

廉「ん…」


廉に水分補給をさせて、少しすると

俺の携帯にマネさんから電話が入って


もう少しで家の前に着くとの事。

今日、廉とは別のお仕事だけど方向性は

一緒の方だから、元々一緒に向かう事になってたんだよね。


「廉、もう少しでマネさん来るって」

廉「分かった…」


そう言えば、ゆっくりとソファーから

立ち上がって、最終準備を始めた廉。



＊



それから少しして、マネさんが家の前に来てくれたみたいで

メールが入ったので、廉を支えながら外に出て


ドアを開けて廉を先に乗せて

俺も隣に乗り込んだ。


紫マネ「おはよ〜って、どうした？」

「あー…ちょっと、廉体調良くなくて…」

紫マネ「マジか…確かに、顔色良くないもんな」

「はい。でも…今日仕事ずらせなくて…」


と説明すれば、マネさんも

あぁ〜と納得したみたいで


紫マネ「永瀬、目瞑ってけ」

廉「ありがとうございます、」


廉に、そう優しい言葉を

掛けてくれて、廉もその言葉を素直に受け取って

シートを軽く倒して、目の上に腕を置いて眠りに落ちた。

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