2 ページ49
廉マネside
いつもどおり俺も挨拶を…そう思って
振り向いた瞬間、目ん玉が飛び出しそうなくらい
顔色が悪い永瀬がいて…。
顔の半分はマスクで覆われていて…
帽子も深々と被っているから、良く見えない。が…
そんな状態でも分かるほど、顔色は悪く、目は充血していた。
廉「ん？どうしたんすか、マネさん」
「え、あ…いや、寝れた？昨日」
いつも通り。そう思えば思うほど
動揺してたのかいつも通りが思い出せず
とりあえず無難な質問。
廉「え？あー…まぁまぁすかね」
俺の質問にも何の動揺もなく答える永瀬。
そうだ、永瀬のマネージャーになって2か月。
分かった事がある。永瀬は嘘をつくのが上手い。
いや、キンプリメンバー全員、おバカで
人が良くて温かい。そして嘘をつくのが下手。
だけど、永瀬は自分の体調不良だったりに
関する嘘や誤魔化しが上手い。
「そうか」
俺も嘘なんだろうなぁと分かっていながらも
そう返事をして車を走らせた。
体調を崩すのも無理はない。
デビューして数か月、こいつらの多忙ぶりは
もはや異例。その言葉でしか言い表せない。
それから今日は1日グループとソロの撮影が
分刻みで入っていて…長年この仕事をしてきてる俺でも
訳が分からなくなる事なんて多いから
永瀬たちからしたら、更に。だろうな。
廉「ありがとうございました」
「おう、気を付けろよ」
スタジオの入り口で永瀬を降ろした俺は
別件の仕事に向かった。
次のグループの仕事や、永瀬個人の仕事の
説明など、色々盛りだくさんだ。
＊
それから夜の22時頃…
永瀬を迎えに、朝と同じ場所に車を停めて待ってる事20分。
仕事はとっくの前に終わってるはずなのに、出てこない。
いつもならまだか。と電話をしたりするのだが
今日は何となく胸がざわざわして、エンジンを切って
警備の方に一言声を掛けてからスタジオ内に入った。
＊
確か、永瀬の楽屋はー…と思いながら
歩いてると、右側に誰かがうずくまっていた。
「大丈夫ですか？って、永瀬？！」
迷わず駆け寄ると、見慣れた背格好な事に
気づいて、それは紛れもなく永瀬だった。
廉「っ…はぁ…はぁ…、マネさ…」
「おっと…ってあっつ！」
永瀬が倒れてきて、咄嗟に支えると
服越しにも関わらず伝わってくる熱い体温。
こんな体調の中仕事してたのか。
そう思いながらも永瀬を抱えて
急いで車内に戻って、車を温めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 355人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)(プロフ) - 黒瀬優花さん» はい！全然待ちますので (2021年3月10日 22時) (
レス) id: 5f2433e159 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)さん» 新田さん、こんばんは。そう言う感じの流れなんですね、了解です！お時間頂きますが必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです^^ (2021年3月10日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)(プロフ) - あー、書き忘れてました。最初岸くんが高熱を出してて、それを見た廉くんは高熱を隠してダンスレッスンの時に倒れ、紫耀くんと海人に看病される。語彙力無くてすいません！！ (2021年3月10日 22時) (レス) id: 5f2433e159 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 黒瀬 さくらさん» さくらさん、こんばんは。もうpart23です、私自身もこんなに続けられて嬉しい限りです笑これからも頑張りますのでお時間のある時に、気が向いた時にでも読んでくださると嬉しいです^^ (2021年3月10日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)さん» 新田さん、こんばんは。お返事が遅くなりすいません。そしてリクエスト下さりありがとうございます。確認ですが、岸くん…ではなく廉くん、で良かったですか？コメントに岸くんと書いてあったので…。 (2021年3月10日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2021年2月24日 15時
