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紫耀side
それから10分くらいして看護師さんが呼びに来てくれて
廉と2人で診察室に戻った
「先生、廉の耳は…?」
不安そうな廉に変わりはないけど
何となく、今の廉に聞く元気がない。
そう感じたから俺が聞くことに。
医師「信じられませんが、永瀬さんの難聴が良くなってます」
「え?」
その言葉に、下を向いてた廉も顔を上げた。
廉「ホンマですか、それ」
医師「はい、我々も驚いてます。前回、ここの音域が聞こえてなかったのですが、今回、聞こえる音域が増えています」
と先生たちも驚いた様子で
でもどこか嬉しそうにしてくださってる。
医師「もしかしたら、完治の兆しが見えてるかもしれません」
「え?」
医師「永瀬さんの頑張りのお陰かもしれませんね」
廉「そんな…俺、頑張ってません」
医師「いえ、きっと無意識のうちに頑張ってらしたのかと。それによって聴力が回復してきたのかと。なので、補聴器が合わなくなったのかと」
俺と廉が思ってた、後者の方で良かった。
本当に。でも、先生の言う通り、廉は頑張り屋さんだから
無意識のうちに廉の体が、治そうとしてたんだ。
やっぱり人の体って不思議だし
凄いんだなと改めて実感した。
それから新たに補聴器を調整してくれて
廉も聞き取りしやすくなったみたいで
表情が少しだけ安心したような顔になった。
医師「またもしかしたら、補聴器が合わなくなる。そういう事が起きると思います。でも、決して悪化してるわけではなくて…永瀬さんの場合は、良くなってる。という事だと思うのでそうなった時は、病院に来てくださいね」
廉「はい…ありがとうございました、」
医師「いえ、では…一応、次の予約も3か月後に入れておきますけど、その前に何かあったら、来てくださいね」
そう言ってくださって
先生にお礼を言って、診察室を出た。
「廉、良かったね」
廉「うん…ホンマ、良かったッ、涙」
「廉…」
診察室から出た途端、安心したのか
廉の目からポタポタと大きな涙が
溢れ出てきた。
廉「治った…わけちゃうけど…でも、ホンマッ…」
「うん、そうだね。良かったね」
それは俺も同じ気持ちだよ
治らないから、補聴器を付けてたのに。
治ってきたなんて嬉しいよ
「早く、岸くん達にもお話ししないとね」
廉「うん」
それから車に乗り込んで
家に帰る。その途中で廉は寝ちゃったみたいで
起こさずに、抱き上げて家に入って
和室に敷いてある布団に寝かせた
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BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)(プロフ) - 黒瀬優花さん» はい!全然待ちますので (2021年3月10日 22時) (レス) id: 5f2433e159 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)さん» 新田さん、こんばんは。そう言う感じの流れなんですね、了解です!お時間頂きますが必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです^^ (2021年3月10日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)(プロフ) - あー、書き忘れてました。最初岸くんが高熱を出してて、それを見た廉くんは高熱を隠してダンスレッスンの時に倒れ、紫耀くんと海人に看病される。語彙力無くてすいません!! (2021年3月10日 22時) (レス) id: 5f2433e159 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 黒瀬 さくらさん» さくらさん、こんばんは。もうpart23です、私自身もこんなに続けられて嬉しい限りです笑これからも頑張りますのでお時間のある時に、気が向いた時にでも読んでくださると嬉しいです^^ (2021年3月10日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)さん» 新田さん、こんばんは。お返事が遅くなりすいません。そしてリクエスト下さりありがとうございます。確認ですが、岸くん…ではなく廉くん、で良かったですか?コメントに岸くんと書いてあったので…。 (2021年3月10日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2021年2月24日 15時