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廉side
「でも…ホンマに…ごほっ…大丈夫…やからさ…」
海「れん…あのね?俺が廉のそばに居たいの。それだけの理由じゃだめ?」
「え…げほげほっ、」
海「さっきも言ったでしょ。気づけなかったって。やっぱり悔しかったんだ。だから、今度は少しも廉の異変を見逃したくないの!だから…お願い…」
そう言われたら
何も言えんくなってしまって…
「…ん、ごほっごほっ!いいよ…」
海「ありがと。ってさっきから苦しそうに咳き込んでる…一旦体起こそうか」
「はぁ…ごめ、ありがと…」
海人がゆっくりと俺の体を抱き起してくれて
自分の方に寄りかからせて、背中を摩ってくれる
海「苦しい?」
そう聞かれて小さく頷く。
熱特有の息苦しさが強く出てるみたいで
横になってる時よりかは比較的、苦しくないけど…
苦しいのには変わりなくて、はぁはぁと
早くて荒い呼吸やなぁって自覚はあるし
こういう時こそ、大きくゆっくり
深呼吸せなあかんって言うのは分かってんねんけど
苦しすぎて出来ひんくて…
海「苦しいよね。どうすればいいかな…」
「はぁはぁ…はぁっ…ごほっ!」
海「あ!これなら…」
と海人が何かを思いついたらしく
少し待ってて。そう言った直後
俺を壁にゆっくりと寄り掛からせるように
座らせて、タタターと風のように俺の部屋を出て行った。
*
「はぁ…はぁ…げほっ…ごほっ…!」
海人を待ってる間、部屋には
俺の咳の音だけが響いていて…
早よ戻って来てほしいななんて
柄でもない事を思ってる自分がいる。
海「おまたせ。ごめんね遅くなって!」
そう言って戻ってきた海人の手には
タオルが握られていて…
海「蒸しタオルを作ってきたの、前に咳が酷い時使ってたのを思い出して」
何て説明をしながら
俺の隣に座って、そっと口と鼻を覆うように
優しく当ててくれて
海「廉、大丈夫だからゆっくり呼吸してみようね」
そう言ってくれて、俺も頑張って
深呼吸を繰り返していくと
咳も息苦しさも落ち着いてきて
少しずつ楽になってきた
*
廉「はぁ…けほ、」
海「お、だいぶ落ち着いてきたね」
蒸しタオルを当ててもらってる事
20分くらい、漸く完全に落ち着いてきた
海「外して平気かな」
なんて声が聞こえて、そっと口元から
蒸しタオルがなくなって行って…
それでも息苦しさや咳がぶり返すことは
無くて、ほっと一安心。
そしてかなり疲れたらしく
そのまま寝てしまった
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BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)(プロフ) - 黒瀬優花さん» はい!全然待ちますので (2021年3月10日 22時) (レス) id: 5f2433e159 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)さん» 新田さん、こんばんは。そう言う感じの流れなんですね、了解です!お時間頂きますが必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです^^ (2021年3月10日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)(プロフ) - あー、書き忘れてました。最初岸くんが高熱を出してて、それを見た廉くんは高熱を隠してダンスレッスンの時に倒れ、紫耀くんと海人に看病される。語彙力無くてすいません!! (2021年3月10日 22時) (レス) id: 5f2433e159 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 黒瀬 さくらさん» さくらさん、こんばんは。もうpart23です、私自身もこんなに続けられて嬉しい限りです笑これからも頑張りますのでお時間のある時に、気が向いた時にでも読んでくださると嬉しいです^^ (2021年3月10日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - BTS。JUMPファン(新田勇人にったはやと)さん» 新田さん、こんばんは。お返事が遅くなりすいません。そしてリクエスト下さりありがとうございます。確認ですが、岸くん…ではなく廉くん、で良かったですか?コメントに岸くんと書いてあったので…。 (2021年3月10日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2021年2月24日 15時