頑張り屋の廉くん19

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紫耀side

海人が医務室に冷えピタを取りに行って

くれてる間、俺は廉の近くに居てあげる事に。


「いつからしんどかった？」

廉「はぁっ…今朝…起きた時、」

「そうだったんだ。お仕事頑張って来れて偉いよ。でももう頑張んなくていいからな。俺も海人もいるからな」


そう俺が言うと

小さく頷いてくれた。


＊


廉の事、大吾から任せたでって言われてたのに…

東京に出てくる前、俺らが関ジュとして

活動してた頃から廉の体の事、俺…知ってたのに…。


最近、忙しさを増してきてて

忘れてた。何してんだ、俺。


廉は人より体が弱い事

風邪を引きやすい事


誰よりも頑張り屋さんで

頼る事・甘えることが苦手な奴だって


知ってたのに…。

ごめんな、廉。


＊


そんな事を考えてたら海人が戻ってきた


海「おまたせ！医務室から冷えピタ、もらってきたよ」

「ありがと」


海人から冷えピタを受け取って

廉の小さなおでこに優しく貼ってあげる


廉「んんっ…」

「ごめんな、嫌だろうけど貼っててな。廉のしんどいの少なくしてくれるから」

廉「ん…」


廉は風邪を引きやすくて

冷えピタにお世話になる事が多いのに

冷えピタが苦手なんだと、前に教えてくれたのを

思い出した。


海「しょお、帰る？」

「そうだな。家で休んだ方が廉も楽になるだろうし…」

海「だね、俺準備してくる！」

「お願い」


帰りの電車、廉耐えられるかな、、

俺らは今電車やバスなどの公共機関を

利用して仕事に来ている。


朝、1人で電車やバスに乗ってるの

しんどかったろうな…。なんて考えながら

顔を真っ赤にして苦しそうに眠ってる

廉の頭を優しく撫でてあげる。


それから帰り支度が完了して

高熱で意識が朦朧としてる廉に

声を掛けながら抱き上げて…


海「俺、3人分の荷物持つから紫耀は、廉の事。お願いね」

「うん、ごめんな。ありがとう」

海「いいってこと！」


海人が俺、廉、自分と3人分の

荷物を持ってくれて、助かった。


＊


海「廉の家でいいよね？」

「うん、そっちの方が廉も安心すると思うし」


という事で、電車とバスを乗り継いで

廉の家に向かう事に


「廉、今から電車とバス乗るけど、大丈夫か？」

廉「ん、けほっ、へーき、」


廉にそう聞けば、平気。と

返事が返ってきて切符を買って

まず電車に乗り込んだ。


海「平日の昼間だから空いてんね」

「だね。廉、座ろ」


空いてたおかげで廉を

座らせる事が出来た。

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