頑張り屋の廉くん14

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紫耀side

廉「うん、小さい頃…何回か…」

先「そうか、皆さん。廉くんは周期性嘔吐症です」


その聞いたことない病名に

みんな首をかしげる。


なにそれ、周期性嘔吐症？


「なんですか、それ」

先「今言いましたように、一般的には「自家中毒」と呼ばれるもので…それの正式名称というか。風が引き金になったり、ストレス等で主に小さい子がなる病気なんですけど…」


と先生は、俺らにも分かりやすく

説明してくださった


先「最近では、大人もなるという事が分かっているんです。廉くんの場合だと、この前の熱と、なんらかのストレスが原因で、発病したんではないかと」

「なるほど…」


ストレスって…

完全に"あれ"だよな…


先「廉くん、最近ストレス溜まってるなぁとか、ストレスを感じるような事あった？」

廉「ん、仕事で…」


やっぱり、廉も思い当たる節があるんだ。


先「そっか、多分そのストレスが原因かな。廉くん、吐き気抑えるお薬とさ痛み抑える点滴、しよっか」

廉「…それすれば、楽なる…？」

先「うん、楽になるよ」


先生がそう言えば、点滴する

そう言ったので、海人と岸くんに支えられて

別の部屋に移動した廉。


残った俺、じん、玄樹で

先生の話を聞くことにした。


先「多分、そのストレスを解消してあげないと、治らないと思います。後は、そのストレスを仮に取ってあげれたとしても、また違うストレスを感じたら、自家中毒になってしまうかもしれません」

神「じゃあ、完治って言うのは…」

先「正直、難しいかもしれません。周期性嘔吐症は上手く付き合って行かないといけない病気です。吐き気止めや痛み止めを飲んで、体を休める。もしくは、ストレスがたまる前に吐き出してあげたり、発散させてあげる事で発症する頻度を押さえてあげることができます」


そう言われた。

この病気は、廉一人ではなく

周りの人の理解や、サポートも

必要だ、とも言われた。


確かに、廉の性格上

かなり溜め込みやすいし、言わないし。


それに加えて、隠すのも上手いから

長年居る俺や海人でさえも見抜けない事

だってあるし…


だから、廉の為にも俺らがストレスを

吐き出せるようなそんな環境を作って行ってあげなきゃな。


そう思った。


先「とりあえず、5日分のお薬出しておきますので。それでも改善しないようでしたらまた受診してください」

「分かりました」


それから3人で診察室を出て、廉たちが

いる部屋へと向かった。

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