頑張り屋の廉くん13

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紫耀side

じんが部屋を出て、少しして

廉がもぞもぞと動き出した。


まだ寝て、数分しか経ってないんだけどな…

なんて思いながら、もしかしてしんどすぎて

眠り浅め？かな。なんて思いながら背中をトントンしたんだけど


廉「ふぇっ…しょ、しんどいぃ…」

紫「しんどいなぁ、ってえ、どしたの？その喋り方！」

廉「んぅ？ちらない…」


起きたと思ったら突然泣き出しちゃうし

それに口調が幼い。


紫「え？え？」


今目の前で起きてる現実を信じられなくて

でも、確かに廉の口調は幼くて…


その瞬間、この前幼児退行した時の

記憶を思い出して、その時の廉と重なった。


確かこの前も、熱高くて幼児退行しちゃったんだよね…

なら今回もお熱高かったからかぁ…。


とやっと理解出来て、納得して、受け入れられた。


紫「れーん、しんどいね」

廉「やぁ！廉ちゃう！」


あ、もしかして廉くんって呼ばないと

ご機嫌斜めになっちゃう感じですか、これ。


紫「ごめんね、廉くんしんどいね。のど乾かない？」

廉「かわいちゃ！」

紫「乾いた？なら、スポドリのもっか」

廉「あい！」


廉の体を起こしてあげて

座らせたら、やや！って泣きだしちゃって


紫「え、どーした？起きるのしんどい？」


熱高いから座ってるのでさえ

やになったかな？と思って聞いたんだけど

フルフルと顔を振って全力否定中の廉くん。


廉「ヒック…しょーのここがいいの…グスッ…」


そう言って指で俺の膝の上を指した


あー、そういう事ね。


紫「いいよ、よいしょっと」

廉「んふふ、しょーの膝の上〜」


なんてオリジナルソングまで作り始めて

ご機嫌が良くなった廉くん。


まぁ機嫌よくなったしいいか。

そう思って、さっきじんが持ってきてくれた

スポドリを飲ませる


紫「ゆっくり飲んでね〜」

廉「あい」


そう言えば、上手に両手でコップを

持つようにしてごくごく飲む


その姿が可愛かった。笑

いつも(大人の廉)は片手でごくごく飲むのに

今の廉は幼いから行動も幼くて


いつもこうやって甘えればいいのにな。

なんて思った。


廉「もう、ないない！」

紫「お、全部飲めたの？凄いじゃん」

廉「あい、お腹いっぱい」


あら、スポドリだけで

お腹いっぱいなっちゃったか。


これじゃおかゆ無理じゃん。

ってことはお薬も飲めないじゃん。


というか、幼児退行してる廉

錠剤飲めないじゃん…。


その事に気づきすぐにグループメールを入れた

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