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廉side
処置が終わって、少ししておなかが痛くなった。
数日前に感じてた痛みとは比にならん位の激痛で…
廉「っ…」
海「痛いね廉。頑張れ、頑張れ」
俺の背中を摩りながら応援の言葉を掛けてくれる海人。
先生が出て行ったんは、なんとなくで分かってた。
きっと人数が少ない方がええと思ったんやろな。
紫「廉、大丈夫だからな」
痛すぎて汗を掻いてる俺。
それを優しく拭きとってくれる紫耀
廉「っ…ったい、あと、何分…」
海「あと…4分!」
廉「ながっ…はぁっ…」
メンバーと過ごす5分は短くてあっという間なんに
こう嫌な時間の5分はめちゃ長い。
廉「もう、いややっ…泣」
紫「嫌だな、でも今ここでおトイレ行っちゃったらお薬出ちゃって、もう1回になっちゃうんだって。そんなの嫌だよね?」
嫌に決まってるやん。
恥ずかしくて、気持ち悪い処置、もう1回なんてごめんや。
そう思って小さく頷く。
紫「そうだよね。だから、もう少し俺らと頑張ろ?」
廉「ん…」
海「あ、廉。そんな話してたらあと2分になったよ!」
と海人が俺やじんよりワントーン明るい声で言うてくれた。
あと、2分…。
頑張れ俺。
でも、紫耀と海人が来てくれて良かったかも…。
こんな大変で恥ずかしい処置、岸さん達の前では無理やったかも。
なんて思ってると、紫耀が少し嬉しそうな声で…
紫「廉、5分経った!」
廉「え、ほんまっ…?」
そう教えてくれて…
いきなりすぎて確認してしまう俺。
紫「うん、ホンマ。だからトイレ行こ?」
廉「ん…」
紫耀と海人に支えられて、診察室を出て
トイレを目指す。
後数分で、この痛みとお腹の苦しみから
解放されるんや。
そう思うと、少しだけ気持ちが楽になった…気がした。
廉「1人で、行ってくる」
紫「え、大丈夫か?」
トイレの前に来た時、紫耀と海人にそう言った。
海「手洗うところで待ってるよ?」
廉「んーん、恥ずかしいから、外で待っとって…っ」
さっきは恐怖で沢山で、恥ずかしさは少ししか
感じてへんかったけど…
今は、恥ずかしさもちゃんと俺の心の中で
しっかりと主張しとるから…
紫「分かった。ここに居るね。でも、なんかあったら呼べよ?」
廉「ん、ありがと」
紫耀と海人の手が離れて
痛みに耐えながらトイレの中に入って…
一番近い個室に入った
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黒瀬優花(プロフ) - きくしーさん» 追加のコメントありがとうございます。上手く書けるか分かりませんが必ず書かせていただきますので待っててくださると嬉しいです(^^) (2020年11月5日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
きくしー - はい!宜しくお願いします! (2020年11月5日 21時) (レス) id: dbbd313b16 (このIDを非表示/違反報告)
きくしー - さらに追加なんですが、痛みが増していくにつれ、廉くんも声を出して痛がるようになると良いです!どうぞ宜しくお願い致します! (2020年11月5日 21時) (レス) id: dbbd313b16 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - きくしーさん» はじめましてこんばんは。リクエストありがとうございます。了解しました。そして再度確認です。腹痛に波がありそれが陣痛のように治まったり強くなったりって感じでいいですか? (2020年11月5日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
きくしー - 追加なんですが、本当の陣痛のようにしていただけるとありがたいです! (2020年11月5日 21時) (レス) id: dbbd313b16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2020年10月9日 10時