11 ページ23
廉side
それから待ってると
病室のドアがノックされて
返事をするとガラッとドアが開いた。
紫「おはよ。廉」
廉「ん、はよ…」
俺にそういった後、昨日と同じ場所に
椅子を出して座った紫耀。
紫「廉、泣いた？」
そして、そう聞いてきた。
紫「素直に言って大丈夫だから。な？」
廉「ん、昨夜…紫耀が帰った、後…」
そう言えばポンっと頭の上に重みを感じた。
紫「ごめん」
廉「え？」
そう言われてびっくりして
紫耀の方を見る。
紫「昨日、ちゃんと吐き出させるべきだった。ごめんな、こんなに目赤く腫れちゃって…痛いだろ？」
廉「っ…」
そんなん言われたら
また我慢出来なくなるやん。
紫「でも、もう俺いるから。ちゃんと不安なこと吐き出して？」
廉「っ…怖いっ…胸膣ドレナージ初めてやからっ…どんなんかわからんし…」
紫「そうだよね。怖いよな。やったことなくて、何か難しそうな名前だしな」
廉(こくっ)
紫「でも、廉なら大丈夫」
廉「え？」
突然そう言われてびっくり。
紫「痛いとかあるかもだけど…でも、廉なら大丈夫だって俺思ってるから」
廉「しょお…」
紫「おう。な？」
廉「うん」
確かに、痛みも少しは覚悟しておかなきゃな。
なんて思いながら過ごしてたら
渡辺先生がきた。
その瞬間自分でも分かるくらい
体に力が入った。
先「おはよ。しんどいとかない？」
廉「ん、大丈夫…」
先「なら良かった」
それから、今日やる胸膣ドレナージの説明やらそのあとの説明を受けた。
先「麻酔が切れてくると、その入れた部分が痛くなっちゃうんだ。だからその時は我慢せずナースコールしてね？」
廉「ん、わかった」
先「よし。出来そう？」
廉「…ん、やる」
嫌なことやもん。
なるべく早く終わらせたいし。
それから先生が紫耀に
病室の外で待つように言った。
紫「じゃあ廉、外で待ってるな」
廉「ん、待っててね」
紫「おう」
紫耀が出て行って先生と看護師さんだけに
なって、また更に体に力が入ってまう。
先「廉くん、大丈夫だよ。深呼吸してみよっか。吸ってー」
廉「すぅ」
先「吐いてー」
廉「はぁ」
先「そうそう、もう一回。せーの」
そう言われて深呼吸を数回繰り返すと
少し体に入ってた力が抜けた。
先「よく出来ました。どう？少し体楽になったでしょ？」
廉「ん、なった」
それから、少し待っててもらって
廉「せんせ、出来る」
先「わかった」
そう言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 381人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬優花(プロフ) - きくしーさん» 追加のコメントありがとうございます。上手く書けるか分かりませんが必ず書かせていただきますので待っててくださると嬉しいです（^^） (2020年11月5日 21時) (
レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
きくしー - はい！宜しくお願いします！ (2020年11月5日 21時) (レス) id: dbbd313b16 (このIDを非表示/違反報告)
きくしー - さらに追加なんですが、痛みが増していくにつれ、廉くんも声を出して痛がるようになると良いです！どうぞ宜しくお願い致します！ (2020年11月5日 21時) (レス) id: dbbd313b16 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - きくしーさん» はじめましてこんばんは。リクエストありがとうございます。了解しました。そして再度確認です。腹痛に波がありそれが陣痛のように治まったり強くなったりって感じでいいですか？ (2020年11月5日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
きくしー - 追加なんですが、本当の陣痛のようにしていただけるとありがたいです！ (2020年11月5日 21時) (レス) id: dbbd313b16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2020年10月9日 10時
