頑張り屋の廉くん10

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海人side

それから少しして、岸くん達が同時に帰ってきた。


海「おかえり」

岸「おう、ただいま〜って廉は？」

海「あ、廉ならお部屋。なんかやる事あったのに忘れてたらしくて」

紫「そうなの？珍しいね」

海「うん。で、みんな帰ったら教えてって言ってた」


と自分で廉との会話を脳内で再生させながら

岸くん達に説明する。


神「じゃあ、教えた方がいいんじゃない？」

海「あ、だね、俺言ってくる」

玄「うん、よろしく〜」


リビングを出て、廉の部屋に向かった。


コンコン


海「れぇん〜」

廉「なに…」

海「岸くん達、帰って来たよ〜」

廉「ん、分かった。一区切りついたら降りるから」

海「はぁい」


廉にドア越しにそう声を掛けて

返事が返ってきたので、廉に一言言って下に降りた。


神「あれ、廉は？」


一緒に降りてくるのかと思ったのか

俺がリビングに入った途端そう聞いたじん。


海「なんか一区切りついたら降りるって」

神「そうなんだ。なんか作業中なのかな？」

海「かも〜」


なんて話しながら、紫耀の隣に座る。


海「あれ、紫耀どうしたの？険しい顔なんかして」

紫「…え、あ。ううん。何でもない」


隣に座ると紫耀が何かを考えるように

眉間にしわを寄せてたから


そう声を掛けけど、何でもないって

ならいいけどさ？


それから少しして、2階のドアが開く音、閉まる音が聞こえて…


岸「お、廉。来たかな？」

神「うん、そろそろじゃない？」


と思ってるんだけど、階段を下りる音がしなくて…

その数分後に、トイレの水を流す音が聞こえてきて


海「あ、トイレだったんだ」

紫「みたいだな」


それからやっと、階段を下りる音が微かに聞こえてきた。

廉って軽いからなのかほぼ階段を下りる音がしないんだよね笑


だからよーく耳を澄まさないと聞こえない。


廉「あ、みんなおかえり」

4「ただいま」


ドアが開いた音と同時に、廉が岸くん達におかえり。

そう声を掛けていて


みんなも条件反射的なのでただいま。と返してる。


それから、岸くんがごはんを作るためにキッチンへ向かって…


神「お風呂入る？」

海「だね」


じんがお風呂を沸かしてくれて…


廉「先、しょお達入りなよ」

海「え？」


いつも大体一番風呂に入る廉が

そう言ったから、思わず声が出た。


廉「俺、今日オフやったし。汗かいてへんから」

紫「いいの？」

廉「おん」


ってことになって、紫耀が先にお風呂に入りに行った。

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