頑張り屋の廉くん9

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紫耀side

廉は一度も起きることなく、家に到着！


紫「とりあえずソファーに降ろすね」

神「うん、あはい、これ廉の腰に挟んであげて？」


そう言ってじんが渡してくれたのは、クッション。

腰が痛い時は何か腰に挟まないと痛くて座れないんだよね…


紫「ありがと」


廉を寝かせてあげて、腰あたりにクッションを挟む。

そして、海人が持ってきてくれた布団をかけてあげて…


紫「よし、これでOKかな」



みんなで廉が起きるのをただひたすら待つ。


廉「んっ…」

岸「お、廉、起きた？」


家に帰ってきてから、30分後…

廉が起きた。


廉「あれ…ここ、家…？」

神「そうだよ、病院から帰って来たから安心してね」

廉「ん…」


みんな廉に声を掛けてあげてて、廉も段々起きてきたのか受け答えがはっきりしてきた。

それから廉が座りたいというので、岸くんが支えながら座らせてあげた。


海「腰大丈夫？辛くない？」

廉「おん、今は随分楽やで？」


確かに今は座ってるってこともあってか、落ち着いてるみたい。

電気治療も結構、効くから楽になるんだよね。


それからみんなでまったりと雑談タイム。



神「あ、もうこんな時間…」

岸「うわ、やっべ！俺、お風呂準備してくるわ」


じんの一言で岸くんが慌ただしく準備し始めた。


海「廉、お風呂1人で平気？」

廉「おん、大丈夫やで？」


海人が心配そうな顔でそう廉に聞いてた。

まぁ脱衣所までと、脱衣所からリビングまでの送り迎えは必要そうだけどね。



そしてあっという間にお風呂にお湯がたまり…


岸「よし、廉一番に入ってこい！！」

廉「え？ええよ、俺最後でも…」

玄「ほら、遠慮しないで。腰温めてきな？」


というきしいわの言葉に甘えて、廉が一番風呂に入ることに…


いつもの癖で廉が立ち上がると…


廉「ったぁっ！」

紫「ちょ、大丈夫！？」


腰に手を当ててしゃがみ込んでしまった。


廉「っ…忘れとったわ」

海「忘れてたんかーい！」

廉「ん、やって今まで痛なかったんやもん」

紫「はいはい、じゃあ歩けないから俺がおぶってくね？ほら、背中乗って」


そう言うと、少し恥ずかしそうに俺の背中に乗った。


紫「よし、お風呂までいっきまーす！」

岸「よろしく〜」


廉の腰に響かないように、落とさないように…

慎重に歩く俺。


紫「よしついた。出るときも遠慮しないで呼びなよ？」

廉「ん…分かった」


廉にそう伝えて、俺はリビングに戻った。

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