頑張り屋の廉くん2

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廉side

翌朝、目を覚ますと明け方の4時を少し過ぎた頃……

まだメンバーは起きてきてへんみたいで俺１人やった。


まぁそうやんな、まだ4時やもん。
確か今日他メンはお仕事の時間が割と遅めやったはず、起きてきてるわけない。


そんな事を考えながら体を起こすと、自分の違和感に気がついた。


廉「は、まさか熱、出た？」


体を起こすと、ずしんと重くて怠い体に、少し痛む頭。
それになにより寒い。


昨日髪の毛も乾かさんで、布団もなにも掛けへんで寝てもうたからや。

完全にやらかしたわ……


廉「はぁー……最悪や……けほっ…けほっ…」


そして声を出したら分かった、若干喉の痛みがあって、声が出しにくい。


喉はさほど弱い方やないから風邪を引いても喉を痛めるなんてことはなかってんけど、今回はきっとあれのせいやな……。


ここ最近エゴサをしていて、思ったことがあった。

もっと歌のスキルあげなあかんのかなって…。


やから、仕事で疲れてても、少し時間を見つけたら自分で発声練習して、早めに仕事が終わった日は歌の指導を受ける。


なんて喉を酷使…とまでは行かんくても休ませずに練習しとったんがあかんかったのか、今回はのどまで痛めてしまったみたいや。


廉「とりあえず、仕事行かな」


今日も早朝から映画の撮影がある。


俺はそう思ってソファーから立ち上がって重い体に鞭を打って動かす。


廉「はぁ…だるっ」


昨日岸さんが作ってくれたごはんを一口だけ食べて、また冷蔵庫にしまって、ホンマ嫌いやから飲みたないけど、頑張って風邪薬を水と一緒に流し込んで、着替えを済ませてマスクをして家を出る。


廉「はよ、さん。けほっ…けほっ…」

廉マネ「おはｙ…ってどした？マスクなんてして」

廉「へ？」

廉マネ「あ、いや、永瀬あんまマスクしてるとこ見ないから珍しいっていうか、体調良くないのかなって」


あー…そうやんな。
俺基本、マスクしいひんから不思議に思うか。


廉「大丈夫やって、予防、てきな？」

廉マネ「そうか？ならいいけど、このまま現場まで行くから寝てろ」


っていうマネさんのお言葉に甘えて俺はシートを倒して目を瞑る。

3→←高熱・幼児退行*all

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