頑張り屋の廉くん

7 ページ19

廉side


廉「もう、朝なんか…」


目が覚めると、もうすっかり日が昇ってる。昨夜、あのまま眠ってしまったんか。

手元を見ると、スマホを握ったまま寝とったみたい。


それから、スマホで今日のスケジュールを確認して今日は午後からか…。


また、今日もスタッフさんたちに殴られて、蹴られるんかな。そう思うと、気分が悪くなる。

そして頭から離れない
「前から思ってたんだけどお前がグループにいると海人に悪影響なんだよね」という言葉。

今まで全然そんな風に思ったこともなかった。

けど、海人はそう思ってたんかな＿＿

海人は優しい奴やから、そう思ってたとしても俺に言えんで苦しんでたんかな。

やから、いとこに言ってたんかな。
ごめんな、海人。

俺バカやから、そんなん全然分からんかった。

もう海人に迷惑がかかるような事しやんから。


そんな事を考えてたら、また眠気が来てそのまま眠った。

・

・

・

次に目を覚ますと、お昼を少し過ぎた頃


廉「そろそろ、仕事行かな」


そう思って少し怠い体を無理やり起こす。

朝ごはんも食べてへんから、お昼だけでも食べないとって思ってんねんけど食欲がない。

まぁ今日岸さんとごはん行くしええか。

なんてことを考えて家を出た。

今日はマネさんのお迎えは無い。やから歩きでスタジオまで向かう。


廉「ケホケホッ…はぁ…だるっ」


歩いてるとだんだんしんどくなってくる体。
朝は出てへんかったのに、咳まで出てきた。


なんとか、スタジオに着いて楽屋に向かう。


その途中に誰かの話声が聞こえたけど
立ち聞きなんて良くないなと思いそのまま楽屋に向かった。


ガチャ


廉「はよ…」

４人「あっ廉、おはよ！」


楽屋に入ると海人以外のメンバーがそろってた


廉「海人はまだ来てへんの？」

神宮寺「みたいだね。でもまぁもう少ししたら来ると思うよ」

廉「おん…」


それから、俺はなにもしないでただぼーっと座っとった。

そして気づいたら海人が楽屋に来てて、何か楽しそうに話してたけど俺にはもう関係ない事や

そう思って、両耳にイヤホンを付けてシャットアウトした。

8→←6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す