欲しい115こ ページ2
私は怖かった。裏切られた時の悲しみ、苦しみ、怒りを知っていたから。
でも、だめ。ココで動揺したら勝ち目はない。探せ、ドコかに裏があるはず。可能性は無い訳ではない。その１％あるかないかの可能性に掛けるんだ。
「無駄よ。何をしても、貴方に勝ち目は無い」
先程より冷静な様子の母が私を見下す。いつの間に部屋に来たのか、後ろには夢唯がいる。私をココで殺そうとしても、その現場を実の娘が見るのだ。それはしないだろう。
「勝ち目は無い、ねぇ……。じゃあさ、1つ言うけど、実の娘にそんな恥ずかしい親が居るって知られてさ、哀れだね。夢唯も。どう？コレがこの2人の本性。知らなかったでしょう？」
挑発するように言うと、母に鳩尾を蹴られる。あはは、痛いね。夢唯は扉の近くに立ちすくみ、無表情で私と母を見下ろしている。
「ココで私を殺しても、アンタ達は所詮人殺しの分際！見つからなくても、その罪悪感は一生残る！！それを知られたら、夢唯、アンタはまた居場所を失う！」
いじめられていた夢唯は、私の言葉を聞いて止めに来る。そう、そう、そうやって、悲痛に顔を歪めて私の掌で踊っていれば良いの。
「やめて、お母さん！お父さん！私、嫌だ、もう嫌だよ！！また、居場所が無くなる！」
夢唯が叫ぶと、母の暴力はピタリと止まる。実の娘が可愛いもの。私が居れば、夢唯はまた1人にならなくて済む。ほら、私を求めて。
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尊 - 何度も読みたくなる作品くらい面白いですが、一ついいですか？一月父が30歳だと一月姉妹が高校3年生っておかしいと思います。一月父が12歳か、13歳で作った子になってしまいます。 (2020年11月25日 13時) (
レス) id: b48a344f5f (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも更新されるの楽しみにしてました！次に作品を作る時も頑張ってください！応援してます！！！ (2016年3月3日 20時) (レス) id: 8de599b8f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花粉の苺愛 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.
作成日時：2016年1月3日 23時
