抽選会を始めます。 ページ46
露天風呂に入り、食事を終えた一行は、ケロロたちの部屋に集まっていた。
クルルが海の家で話していた、くじ引きができる小型の機械を取り出して説明する。
「こいつは、登録した人物を完全ランダムにペア分けできる機械だ」
すでに、ここにいるメンバーの登録は済んでいるようで、クルルはスイッチを押そうとした。
「ちょい待ち!
本当に完全ランダムなの?」
が、夏美によって遮られてしまった。
「俺が作った機械だぜ?
不完全なもんなんか作るわけないだろ」
クルルが作る発明品は様々な種類があるが、たしかに不完全なものはないように思える。
「ほんとにそうかなあ…」
しかし、クルルが何かを企んで作ったものについては…完全と言えるのか怪しいところがある。
それに、彼の発明はほとんどが良いとは言い難いものだということは、皆様ご存知のことだろう。
「クルルがスイッチ押すと何かありそうだから、冬樹押してよ」
「え、僕?!」
「別にいいぜ?
誰がスイッチ押しても変わんねーからな」
こうして、スイッチは冬樹が押すことになった。
「それじゃあ、いきます!」
冬樹がスイッチをポチッと押すと、二つに分かれた画面に一同の顔写真が表示され、スロットのように縦回転を始めた。
やがて、最初のペアが決定する。
「あ、止まった…軍曹と姉ちゃんだ」
「え〜、あたしボケガエルとぉ?!」
「ゲロゲロゲロ!
仲良く行くでありますよ!夏美殿!」
「軍曹さんとは僕がペアになりたかったのにぃ」と、タママが嘆き、夏美を恨めしそうに見つめた。
そして、夏美のペアがケロロに決まったと聞いたギロロは、残念そうな表情をしている。
「くくっ。
先輩、残念だったっスね」
「な、何のことだ!」
クルルがギロロをからかっている間にも、他のペアが決まっていく。
「次は…タママと僕だ。
よろしくね。タママ」
「フッキーとかぁ。
まあ、よろしくしてやるですぅ!」
「でも、怖い話をしながら行くのは絶対になしですからね!」と、タママは付け足した。
「三組目は…ギロロとドロロでありますな!」
「ギロロ殿、宜しくお頼み申す」
「あ、ああ…俺こそ頼む」
ギロロは、残ったメンバーの中で組むならAがいいと思っていたようだが、ドロロならまあいいかと、頷くのだった。
そして、残っているのはクルルとAなので、抽選をするまでもなく二人がペアということになり、Aはこの間、デパートへ行ったときのことを思い出したようである。
ラッキーアイテム
ガンプラ
ラッキーケロン
トロロ
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あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます。本日は更新しておりますので宜しくお願いします★☆ (2021年8月13日 18時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日投稿お疲れ様です!今日は更新されないようですがゆっくり休まれてください! (2021年8月13日 1時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、ありがとうございます!お話の先を考えるのに、ちょっとゆっくりペースになってます。すみません…! (2021年8月9日 22時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。お疲れ様です! (2021年8月9日 0時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ありがとうございます!クルル人気ですね(*´>ω<`*) (2021年8月2日 20時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2021年7月28日 19時