ドキリ…。 ページ41
Aや夏美の事情など知ったことではないクルルは、疑問に思っていたことを話し始める。
「なァ。お前さん昨日、浴衣着てたよな？
何でパジャマなんだよ」
「昨日、寝る前に着替えたから」
Aは旅行先で寝るときはパジャマに着替えるのがいつものことなので、今は家から持ってきたパジャマを着ていた。
「浴衣じゃなきゃだめな理由があるの？」
「そりゃ……いや、何でもねェ」
「？」
浴衣を着て眠るAに、クルルが何をしようと思っていたのかは不明である。
「つーか、お前さんが寂しがってると思って来てやったのになー」
何やら、不満そうにAを見つめるクルル。
「ふうん？
自分が寂しくて、こっちに来たんじゃないの？」
「そ、そんなワケね…ﾑｸﾞｯ!!」
つい、声が大きくなってしまったクルルの口を塞ぐため、Aはクルルを胸に抱きしめた。そして、急いで掛け布団を被せる。
それと言うのも、Aの隣の布団で眠っている夏美が、寝返りをうつ気配がしたためである。
夏美を起こしてしまったかと思い、Aの心臓はド○○キと早鐘を打つ。
「んー…誰かいるの…？」
やはり、クルルの声で夏美を起こしてしまったようだ。
さあ、どうする。
返事をした方が良いのか、それとも寝たフリをした方が良いのか。
Aの判断は…
「………」
とにかく、寝たフリを貫いて夏美が再び眠るのを待つことにしたようだ。
「……気のせいか。Aさんもまだ寝てるみたいだし、誰もいるはずないわよね…ふぁ…。
まだ早いし、もう一眠りしよ…」
しばらくして、Aはクルルを腕の中から開放し、ゆっくり起き上がって夏美の方を見ると、夏美は再び眠った様子だった。
「ふう…」
「危なかった」という言葉は飲み込んで、Aも再び布団に潜り込む…と、顔を赤くして眼鏡が割れているクルルの顔があった。
「お、おま…力いっぱい抱きしめ過ぎだ…」
「ごめんごめん…」
どうにか「クッ」と、声を上げないように我慢したはいいものの、眼鏡が割れるのだけは、どうにもできなかったらしい。
今度は優しくクルルを抱きしめると、クルルはAの胸に頬を擦り寄せ、自らの腕をAの体にまわした。
夏美に見つかることを恐れて「もう部屋に戻った方がいい」と言うAに対して、クルルは別に見つかっても構わないといった様子。
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あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます。本日は更新しておりますので宜しくお願いします★☆ (2021年8月13日 18時) (
レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日投稿お疲れ様です！今日は更新されないようですがゆっくり休まれてください！ (2021年8月13日 1時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、ありがとうございます！お話の先を考えるのに、ちょっとゆっくりペースになってます。すみません…！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。お疲れ様です！ (2021年8月9日 0時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ありがとうございます！クルル人気ですね(*´>ω<`*) (2021年8月2日 20時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2021年7月28日 19時
