彼女への贈り物 ページ5
「あいつが好きなもんといえば…食べ物なら麺類だろ…ご飯物も好きみてェだが…
ああ、俺の影響でよく、カレーを…カレーパンを食べてるな」
最近のAは、クルルの影響でカレーを好んで食べている。パン屋さんなどで手頃に買える、カレーパンを食べる頻度が高いようだ。
そのためクルルは、Aの好みに合うカレーパンを開発している真っ最中である。
「読書にゲームにネットショッピング…あとは……この前、俺がやった花を嬉しそうに飾ってたっけな…」
以前、クルルはAに「地球の女はこういうのが好きなんだろ?」と、赤い薔薇の花を一輪プレゼントしたことがある。
部屋に花瓶がなかったため、空いているペットボトルを代用して飾った。
翌日には花瓶を購入してきて、飾り直していた。
Aはとても嬉しかったらしく、花が咲いている間はよく眺めて、にこにこしていたらしい。
「薔薇の花一輪がそんなに嬉しいのか」と、クルルが聞くと「クルルが贈ってくれたものだから、より嬉しい」という答えが返ってきた。
「……また適当にプレゼントしてやるかな」
喜ぶAの顔が浮かんで、少しニヤけてしまう。
今度は何の花を贈ろうか考えているうちに、Aの部屋へ到着した。
こうして何の花を贈るか考えているところを見ると、とても「適当」に選んでいるとは思えない。
ちなみに、一輪の赤い薔薇の花言葉は
「あなたしかいない」
他にもいくつかあるようだが…
クルルがこの花言葉を知っていてAに贈ったのかどうかは、本人のみぞ知るところである。
★☆★
数日後。
Aの試験が終わったことを知ったドロロは早速、Aにお礼をするために彼女の部屋へ向かった。
部屋にAがいることを確認すると、Aの部屋のベランダに降り立ち、窓を軽くノックする。
「A殿、突然申し訳ない。
ここを開けてはくれぬでござろうか」
「ドロロ?
あ、ちょっと待って、今開けるから…!」
Aは急いで窓を開けてドロロを部屋に迎え入れた。
「かたじけない。
試験は無事に終わったそうで、お疲れ様でござる。しかし…」
「お邪魔ではなかったか」と、心配するドロロに「大丈夫だよ」と返すA。
「ならば良かった…今日は、この間のお礼をしたく参上仕ったでござる」
「ほんとによかったのに…」と、Aは少し苦笑する。
「こちらをA殿に…」
ドロロは、後ろ手に隠し持っていた花束をAに手渡した。
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あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます。本日は更新しておりますので宜しくお願いします★☆ (2021年8月13日 18時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日投稿お疲れ様です!今日は更新されないようですがゆっくり休まれてください! (2021年8月13日 1時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、ありがとうございます!お話の先を考えるのに、ちょっとゆっくりペースになってます。すみません…! (2021年8月9日 22時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。お疲れ様です! (2021年8月9日 0時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ありがとうございます!クルル人気ですね(*´>ω<`*) (2021年8月2日 20時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2021年7月28日 19時