温泉 ページ34
「ナッチー、Aっちー!
聞こえますかー?」
「こちらは吾輩たち以外に誰もいないでありますよー!そっちはどーお?」
男湯も彼ら以外に他のお客さんは誰もいないらしく、それで騒いでいたようだ。
「こっちも誰もいないわよー。
アンタたち、誰もいないからって騒いでんじゃないわよー?こっちまで筒抜けなんだからね」
「うんうん。
温泉は静かにゆっくり入ろうね」
隣の女湯にいる夏美とAの返答を聞いていたギロロの顔は真っ赤になっていた。
「お二人の言う通りでござるな」
「そうだよ軍曹、タママ。
それに、温泉で泳がないでよ」
汗をささっと流したと思ったら、二人は温泉に飛び込んで泳ぎ始めたのだ。
どうやら二人を止めるために、騒がしくなってしまったらしい。
良い子の皆さんは、温泉では泳がないようにしてくださいね!そして、他のお客さんがいないからといって騒がないように…!
真っ赤になっているギロロに気付いたクルルが、ギロロに話しかけた。
「ん〜?先輩、何赤くなってんスか。
のぼせて…いや、違うか。
もしかして女湯にいる二人の…」
「う、うるさいだめれ!!」
ギロロは勢い余って、思い切り噛んでしまった。
「くく。やらしーのー」
「俺はふ、二人の…いや、お、お前こそ何を考えている…?!」
ギロロの怒鳴り声が思い切り女湯まで聞こえてきて、二人はとっさに湯船につかりながら、自分で自分の体を抱きしめて隠した。
「ちょっとー?
覗いたら宿から追い出すって言ったよね?!」
「覗いたら容赦しないわよ…」
「ち、ちがっ!!
俺は決して覗いてなどいないぞ!!」
「まあ、ギロロは覗かないだろうと思うけど…問題はクルルよ」
夏美が声を潜めてAに話しかける。
「んー…さっきも今も覗いたら追い出すって言っておいたから、大丈夫だと思うけど…」
「分かんないわよ…アイツ、うちの学校の女子の写真とか撮って無断で売ってたことがあったんだから…!!」
「侵略の予算稼ぎのためだとか言っちゃってさあ」と言う、夏美の話を静かに聞いているA。
「それっていつの話?」
「んーと、つい最近だったかなあ…
Aさんがあんまりウチに来られなかったとき。あ、試験中じゃないよ?」
Aは普段から、ご近所の日向家に出入りしている。数日ではあったが試験期間前に、あまり日向家に行くことができず、クルルのところへも行くことができない日があった。
その間に、クルルがそんなことをしていたとは思いもよらず。
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あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます。本日は更新しておりますので宜しくお願いします★☆ (2021年8月13日 18時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日投稿お疲れ様です!今日は更新されないようですがゆっくり休まれてください! (2021年8月13日 1時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、ありがとうございます!お話の先を考えるのに、ちょっとゆっくりペースになってます。すみません…! (2021年8月9日 22時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。お疲れ様です! (2021年8月9日 0時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ありがとうございます!クルル人気ですね(*´>ω<`*) (2021年8月2日 20時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2021年7月28日 19時