続きはね…? ページ26
「っ……ね、戻ろ?
そろそろ宿に行かないといけないし…」
そのとき、遠くから二人をさがす声が聞こえてきた。
「Aさーん?クルルー?
どこ行っちゃったのー?」
「ほら、夏美が呼んでるから行かなきゃ…わっ!」
「おい…っ!」
Aがクルルの手を引っ張って立たせようとしたとき、足元が滑ってしまった。
しかし、堅い岩の上に倒れ込んだというのに、どこも痛くない。
それは何故かというと
「だから気をつけろって言っただろ…いてて」
クルルがとっさにAの下に体を入れて、岩の上に倒れないようにしたためである。
そのためAは今、クルルの体の上に乗っかっている状態だ。
「ご、ごめん…!!
怪我してない?」
Aは、体を起こしてクルルが怪我をしていないか確認しようとしたが、クルルに手で制されてしまった。
「大丈夫だ。
別にどこも打ってねえし、怪我もしてねぇよ」
「そう……?」
「ああ」
起き上がったクルルは腕を回したり体をひねったりして、痛いところがないことをAに伝える。
「なら良かった…」
クルルに怪我がないようでほっとしたAは下を向き、深く息を吐き出した。
「おーい、Aさーん?」
「クルルー!
どこでありますかー?」
「あー、隊長たちも来たな…
しゃーねぇ、そろそろ行くか」
今度は冬樹とケロロが二人をさがす声が聞こえてきて、クルルは立ち上がろうとしたが、Aが下を向いたままでいることに気付き、腰を上げるのをやめた。
「どうした?
まさか、どっか打ったか?」
少し心配そうな顔をして、クルルがAの顔を覗き込もうとしたとき…
「っ……?」
顔を上げたAがクルルに掠めるような口付けをし、間近にクルルを見つめた。
「……私のことだけ見てて…
これが、さっきの続き」
「っ……」
「――…みんな呼んでるから行こっか」
先に立ち上がったAは、クルルを置いて一人で歩いて行ってしまう。
「こりゃ、やべぇな…」
クルルが顔に手をやって、顔の火照りを冷まそうとしているところへ、ギロロがやってきた。
「やっと見つけたぞクルル。
Aと一緒ではなかったのか」
先に自分から離れて行ったAとは合流できていないらしい。
「ん?顔が赤いな。
暑さにやられたのか?」
「まさか。アンタじゃあるまいし」
やっと立ち上がったクルルは、ギロロの横をすり抜けていく。
「待たんか!聞き捨てならんぞ!」
その後を追って、ギロロも岩場を後にした。
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あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます。本日は更新しておりますので宜しくお願いします★☆ (2021年8月13日 18時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日投稿お疲れ様です!今日は更新されないようですがゆっくり休まれてください! (2021年8月13日 1時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、ありがとうございます!お話の先を考えるのに、ちょっとゆっくりペースになってます。すみません…! (2021年8月9日 22時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。お疲れ様です! (2021年8月9日 0時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ありがとうございます!クルル人気ですね(*´>ω<`*) (2021年8月2日 20時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2021年7月28日 19時