なにか違う? ページ22
「それならお前さんも、さっき声かけられてただろ」
「え?見てたの?
でもあの人には、人をさがしてるんですけどって声かけられただけだよ」
「なるほど。そう言えば、また声をかけやすいんだろうな。さっき言ってたヤツが見つかったから、お礼がしたい〜とか言って」
「え、そうなの?」
「ナンパの常套句かもな。
ほれ、あいつだろ」
クルルの視線の先を見ると、先程、声をかけてきた男性がそばに来ていて、Aに声をかけようと目を合わせてきた。
しかし、隣にクルルがいるのを見ると、来た道を急いで戻っていった。
「ほらな」
「あれナンパだったんだ…」
「そんな顔すんなよ。
こうしてれば誰も寄ってこねぇだろ」
「う、うん…」
「だから、もっとくっついてな」
ぎゅうっとクルルの腕に自分の腕を絡めるA。
「心配すんな。
俺がそばにいる間は守ってやる」
「クルル…」
「だから、俺から離れんなよ?」
「っ……うん」
「よし」
「いい子いい子」と、頭を優しくなでられ頬が火照るA。
「……何か子ども扱いしてない?」
パラソルの下で頭をなでられたときとは、また違ったニュアンスを感じたらしい。
小さな子どもが迷子にならないように、しっかり手を繋いでいるのを褒められたように感じたようだ。
そう言いつつも、クルルに頭をなでられるのは嫌いじゃない。むしろ好き。
クルルに頭をなでられると、ド○○キもするが、安心もするのだ。
それはイケメンの姿でも、元の姿でもAにとっては同じことである。
「俺のことは子ども扱いしといて、自分はイヤなんだ?へえ〜?」
「あれは子ども扱いしてるつもりなかったんだけど…」
「ホントかよ」と、クルルに顔を覗き込まれる。
「なら俺だって子ども扱いなんかしてないぜ。
お前さんは大人の女だろ?」
「…それほど大人ってわけじゃないけど」
「どこをどう言ったら大人じゃないってのかねぇ」
Aの体を下からなめるようにじっと見つめるクルル。
「ちょっと、じろじろ見ないで…」
頬を赤くしながら、クルルに着せられたラッシュガードで自分の体を隠しているAが可愛すぎて、今すぐどこかへさらってしまいたくなる衝動をおさえる。
やはり、海の効果なのだろうか?
Aも普段と少し違うような気もする。
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あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます。本日は更新しておりますので宜しくお願いします★☆ (2021年8月13日 18時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日投稿お疲れ様です!今日は更新されないようですがゆっくり休まれてください! (2021年8月13日 1時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、ありがとうございます!お話の先を考えるのに、ちょっとゆっくりペースになってます。すみません…! (2021年8月9日 22時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。お疲れ様です! (2021年8月9日 0時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ありがとうございます!クルル人気ですね(*´>ω<`*) (2021年8月2日 20時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2021年7月28日 19時