待ち人 ページ21
Aを見送ったクルルは、少し離れたところに待機することにした。
すると、すぐに女性から声をかけられる。
「お兄さん暇です?一緒に遊びましょうよ」
「いや、ツレを待ってるんで暇じゃないです」
「何だー、じゃあまたの機会に遊びましょ!」
笑顔で手を振り去っていく女性に見向きもせず、クルルはAを待っているのだが、Aを待つ間に何度も女性に声をかけられた。
何度「今、ツレを待ってるんで」と、言ったことか。
クルルは内心「俺、とんでもないものを作っちまったかな」と思っていた。
同時にAが少しでも妬いてくれたら、とも思っている様子。
「はあ。早く出てこねぇかなぁ。
一人で待ってんのつまんねぇ…」
数分後。
クルルをあまり待たせてしまわぬようにと、メイク直しをぱぱっと済ませ、身だしなみを整えて出てきたA。
少し離れたところで待っているクルルを見つけた瞬間、ムッとした表情になる。
ビキニの女性二人組に逆ナンされていたためだ。
Aがそばへ歩いていくと、クルルと女性の会話が聞こえる。
「お兄さんかっこいいですね!
私達と遊びません?」
「ツレを待ってるんですよ」
「え〜?そうなの?それは残念」
クルルに手を振り去っていく二人組の女性の後から、また別の女性三人組がクルルに声をかけてきたのが目に入る。
クルルがまた「ツレがいる」と言うと、残念そうに三人組は去っていった。
それを見て、Aは足早にクルルに近付き声をかける。
「かっこいいですね?お兄さん?」
声をかけられたクルルが振り返ると同時に、クルルの体に軽く衝撃が走る。
クルルの腕にAが思いきり絡みついたのだ。
「A?」
まさか、腕に絡みつかれると思っていなかったクルルは少し驚いているが、何だか嬉しそうにも見える。
「遅かったな」
「ごめん。これでも早く出てきたつもりなんだけど…って、今、女の人に声かけられてたでしょ」
ムッとした表情で自分にくっついてくるAを可愛いと思ったが、クルルは口には出さなかった。
「俺が作った発明だからな。
地球人の女どストライクなんだろ?くくっ」
笑うクルルに更にムッとしてしまうAだった。
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あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます。本日は更新しておりますので宜しくお願いします★☆ (2021年8月13日 18時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日投稿お疲れ様です!今日は更新されないようですがゆっくり休まれてください! (2021年8月13日 1時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、ありがとうございます!お話の先を考えるのに、ちょっとゆっくりペースになってます。すみません…! (2021年8月9日 22時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。お疲れ様です! (2021年8月9日 0時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ありがとうございます!クルル人気ですね(*´>ω<`*) (2021年8月2日 20時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2021年7月28日 19時