やっぱり海だから？ ページ20
「優しいね。海の効果？」
「そんなんじゃねぇっつの。
さっさと行くぞ」
「あ…うんっ」
当然のようにAの手を引いて歩き出そうとしたクルルだが、歩みを止めてAの方を向いた。
「ほれ、代わりにこれ着てな」
ぱさっと肩にかけられたのは、クルルが持ってきたイエローカラーのラッシュガードだった。
泊りがけで来ているため、替えのラッシュガードにするつもりだったはずのものだろう。
「大きいなあ。これってクルルの…だよね？」
「ああ。今それしかないから我慢しろ」
「わ、袖がだぼだぼ…」
袖を通したAが萌え袖になっているのを見て可愛いと思っているクルル。
自分のラッシュガードをAに着せることで「彼シャツ」状態となっていることもあり、微妙に顔が笑っている。
Aはというと、クルルと同じように「これって彼シャツ…？」と考えて頬を朱くしている。
「す、少しまくればいっか！
ねえ、いつも思うんだけど、どこから出してるの？今、手に持ってなかったよね？」
「それはまあ、俺が天才だからな」
得意げにニヤリと笑うクルル。
「ケロン星の科学力が優れてるってことだね。さすが」
「おいおい、さっきは褒めてやったんだから、俺のことも褒めろよな」
「んー…あ、少しかがんで？」
「何だ？埃でもついてたか？」と言いながらクルルが腰を曲げて態勢を低くすると、Aがクルルの頭に手を伸ばした。
「すごいねクルル。
何でも作れちゃうもんね。ふふ」
そして頭を「よしよし」となでる。
「っ……ガキに言ってるみたいじゃね？それ」
と言いながらも、クルルは照れたように頬を朱くしている。
「そう？
じゃあ何て言えばいい？」
クルルの方が背が高い今、必然的に上目遣いになるAに見つめられ、何かを我慢するかのように目を閉じたが、すぐに目を開けて姿勢を元に戻した。
「あれ、いいんだ？」
「さっきので許してやるよ。今はな」
「…じゃあ行くよ？」
「ああ。
はあ…こんなところで色々するわけにはいかねぇからな」
小さく呟いた言葉はAには届かなかったが、Aが「あ、そうだ」と言ってクルルの方を向いた。
「ありがとうクルル。
ちゃんとお礼言ってなかったから」
「っ……ああ」
微笑みかけるAが、クルルの目にとても魅力的に映ってドキッとした様子。
「それじゃあ、ちょっと行ってくるね。
ぱぱっとお化粧直してきちゃうから」
Aは小走りにお手洗いへ入っていった。
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ガンプラ
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あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます。本日は更新しておりますので宜しくお願いします★☆ (2021年8月13日 18時) (
レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日投稿お疲れ様です！今日は更新されないようですがゆっくり休まれてください！ (2021年8月13日 1時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、ありがとうございます！お話の先を考えるのに、ちょっとゆっくりペースになってます。すみません…！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。お疲れ様です！ (2021年8月9日 0時) (レス) id: 870d1da5c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(葵)(プロフ) - ありがとうございます！クルル人気ですね(*´>ω<`*) (2021年8月2日 20時) (レス) id: 66ac60b139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2021年7月28日 19時
