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『侑くんら、高校どこ行くん？』
侑「稲荷崎や」
『ふーん。治くんも？』
治「せやで。俺ら、推薦来たんや」
『すごいやん！兄ちゃんら強いもんな』
侑「Aは高校考えとんの？」
『何も。制服かわええから商業がええなぁって思っとるけど』
治「別に、商業て、バレー強ないやん」
『女の子は制服が命やねん』
侑「アホちゃう」
『侑くんには言われたないわ。てか英語わからんのやけど教えて』
侑/治「「俺に聞くな」」
『みつばちゃんとこみたいな賢いお兄ちゃんが良かった』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
私の中学の1番の思い出といったら体育祭。
何となく分かっとったけど、うちの兄ちゃん達は距離が近い。
しかも過保護。
周りからも一目置かれとったのは察しとった。
私が100メートル走出る時、
「あれ俺の妹！青の鉢巻した35番！見たってや！」
って応援席からくっそでかい声で叫ばれた。侑にな。
治も治で、
「走っとってもかわええなぁ。さすが俺の妹や」
とか言うとった。ほんまええ迷惑。
そのあとの大トリ種目、学年対抗リレーは、宮3兄妹がアンカーやった。
なんでお前らおんねん、治に関しては第一走者ちゃったんかよ。
心の中で毒吐きながら走った。
現役運動部の男子中学生に女子中学生が勝てるわけもなく、最下位やった。
生徒はみんな大盛り上がりやったけど。
そんな双子のおかげで知らん3年生から声かけられるし、全然面識もない同級生に「今度Aちゃんの家行きたい！」とか言われるし。
散々な中1を過ごした。兄ちゃん達が卒業してからはまぁ平和やったけど。
そうそう、兄ちゃん達が修学旅行に行くときも大変やった。
行き先は東京。2泊3日。
「Aに会えへんの寂しいなぁ」
「スーツケースに入れてこかな」
「それええやん。あいつでかいけど入るか？」
「やってみやな分からんやろ」
わけわからん会話が隣の部屋から聞こえる。
バン！とえらい音立てて部屋のドアが開いた。
『びっくりするやん！何やねん！』
治「ちょっと来てや」
あんたらが何しようとしとるかはもう分かっとんねん。
頑なに首を横に振る。
侑「ええやん！ちょっとだけ！」
治「Aが必要やねん、な？」
治に言われたらしゃーないわ。
堪忍して部屋に行くと、真ん中に広げられたスーツケース。
治「入ってみ」
『思った通りや！絶対嫌やでな！』
こんなちっさいスペースに約170cmが入れるか！
侑「一生のお願いや！」
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蓮乃(プロフ) - いちごミルクさん» ありがとうございます。頑張ります！ (2021年8月20日 16時) (
レス) id: a3e7dc92a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮乃(プロフ) - 抹茶さん» 直し忘れてましたすいません泣教えてくださりありがとうございます！ (2021年8月20日 13時) (レス) id: 463321b6ab (このIDを非表示/違反報告)
抹茶(プロフ) - すみません！「環境」の北さんの妹の名前、紗依なのに夢主ちゃんは遥香ちゃんね。と言っています。その後も遥香ちゃんと言っていますが… (2021年8月20日 12時) (レス) id: 9f47d6b5fe (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください (2021年8月20日 11時) (レス) id: 9c785aa451 (このIDを非表示/違反報告)
蓮乃(プロフ) - 桃のお茶さん» 嬉しいです！ありがとうございます！^ ^ (2021年8月17日 22時) (レス) id: 463321b6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮乃 | 作成日時：2021年8月1日 15時
