love u i love u 3

新年 ページ40

そして冬休みに入った。


冬休みに入る前に内田にはクリスマスプレゼントを渡した。今年は一緒に過ごせないから。


そしたら内田からもクリスマスと誕生日のプレゼントを貰った。


キャメルのチェックのマフラー。Aによく似合う可愛いマフラー。


"篤人はこういうのが好きなんだ(笑)"なんて鏡の前でマフラーを巻きながら思わず笑った。


"この色の方があいつっぽい"


そう言って麻也に話す篤人の顔が浮かぶよ。


Aは冬休みの間、結局毎日課外に出た。


瑞希と二人で学校を往復するそんな毎日だった。


課外からの帰り道、瑞希にこの間の事を話そうかとも思ったけれど、やっぱりやめた。


内田とうまくいってる時には、あんなに気になっていた今井の存在など全く気にならなくなるから。


今井が内田を好きだろうが、そんな事もうどうでもよくなってしまう。


"自分が内田を想うように、同じ様に内田が自分を想ってくれる"


それが分かるから。


"これだけで十分だよね"


この時はまだそんな風に思えた。


そしてバタバタと駆け足の様に新年を迎えた。


毎年の様に内田に送る


"明けましておめでとう、今年もよろしくね"の短いメール。


"うん、よろしく"


あたしよりももっと短い篤人からのメール。


だけど温もりのあるそんなメール。


元旦に行った初詣では欲張って3つも願い事をしてしまった。


"大学合格しますように"


"篤人が鹿島アントラーズで活躍しますように"


そして


"今年も一番近くに居れますように"


ずっとずっと遠くに行くけど、


そんな距離に負けないように。


それから間もなく始業式を迎えた。


朝Aが登校していると後ろから麻也に呼ばれた。


麻也「A！」


振り返ると麻也とまだ眠そうな内田が居た。


A「うわ！久しぶり^^」


麻也「あーマフラー！(^з^)」


Aが内田からもらったマフラーを巻いているのを見て麻也が言った。


麻也「うわ！やっぱめっちゃ似合う^^Aはキャメルが似合う！」


A「えーありがとう(笑)」


麻也「って、ウッチーが最初に言わなきゃ(￣▽￣)」


内田「無理(笑)」


なんて3人で話しながら教室に向かった。


"バカ(笑)似合いすぎ"


麻也とAの後ろを歩きながら内田はそう心で呟いた。

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