五つ ページ6
「ねぇ、Aちゃん。
ちょっと良いかな？」
放課後、下駄箱で待ってる悠奈の所に行こうと教室を出た時、あの先輩に声をかけられた。
『あ、ごめんなさい。
下で友達が待ってるので……』
「すぐに終わるから、お願い！」
『…………分かりました。』
少しだけなら……と渋々了承すれば、先輩はパッと顔を明るくして「ついてきて」と言いながら私の手を握った。
『……あの、先輩？
こんな所で何をするんですか？』
連れてこられたのは誰もいない校舎裏だった。
私が問いかけると、先輩は私を壁に押し付けて、逃げられないように両手を強く握った。
「Aちゃん……いつになったら君は僕のモノになってくれるのかな？
僕はこんなにも君が大好きなのに…」
『っ……！』
先輩は息を荒くして、私の顔をじっと見つめてくる。
それがとてつもなく怖くて、私は声が出なくなってしまった。
「毎日手紙を送って、話しかけて、ご飯だって誘ってるのに……どうして君は僕に振り向いてくれないんだ？」
『ぃ、嫌……』
「でも、もう良いよ。
ここで、僕しか見えなくしてあげる。」
先輩はニタリと笑って、私に顔を近付けてきた。
顔を背けようとしても、先輩が手でしっかりと押さえている為、逃げられない。
嫌だ、嫌だ……！
『嫌っ！』
そう叫んだ時だった。
ｻﾞｼｭｯ
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」
そんな叫びと共に、先輩の背中から鮮やかな鮮血が飛び散った。
不思議な事に、私に血はつかない。
『ヒッ…！な、何…！？今…何が起こったの……！？』
先輩は倒れて、ピクリとも動かない。
その背中には大きな切り傷があり、死んでいるのは誰が見ても明らかだ。
「主」
『え…？』
何がなんだか分からなくなって、軽くパニック状態になっていると、不意にそんな声が聞こえた。
その声は、どこかで聞いた覚えがある声だったのだが、その声が誰かを気にしていられる程、今の私は冷静ではなかった。
悠「あ、いたいた！A〜！
こんな所で何してるの〜？」
遠くから悠奈の声が聞こえて、私は真っ青になりながらも急いで駆け出した。
悠奈はそんな私を見るなり、驚いたように目を見開いた。
悠「えっ！？何、どうしたの！？」
『ゅ、悠奈っ、どうしよう……先輩が、いきなり血を出して、倒れて…！』
私は必死になってさっきの出来事を話した。
でも、悠奈から発せられた言葉に、私は驚くしか出来なかった。
悠「A？何言ってるの？
そんな人、この学校にはいないよ？」
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雪 - 最高です( ´艸｀)加州様の続編あったらいいなぁ。薬研くんのヤンデレ見たい (2020年12月12日 13時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
薬鞠吉光(プロフ) - 紅桜さん» りょーかいです！！ (2018年4月2日 8時) (レス) id: 38f909ac10 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 薬鞠吉光さん» 返信遅れてすみません！そう言っていただけるととても嬉しいです…！ありがとうございます！薬研バージョン、了解しました！先に太郎さんを書くので遅くなるかもですが、首を長くしてお待ちいただけると助かります！ (2018年4月2日 4時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 紗椰さん» 返信遅れてすみません！お気に召していただけて良かったです！太郎さんですね！了解です！今度書きますね！ (2018年4月2日 3時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
薬鞠吉光(プロフ) - ヤンデレ。うん、いいねぇ。こんど、薬研も見たいな。頑張ってね？ (2018年3月27日 1時) (レス) id: 38f909ac10 (このIDを非表示/違反報告)
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