りょうすけせんせい

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涼介side


手「保健室、とうちゃーく！」

加「うるさいよっ、病人運んでんだから」

涼「いやあの、まず病人じゃないです」

そんな俺の言葉も、はいはい〜と軽く流されてしまい、若干不機嫌になる俺。

確かにちょっと怠いけど、まだ仕事できるのに…

涼「ていうか、そろそろ下ろしてください…！」

手「もーうっ、分かったから暴れないで…っ！」

ジタバタしていた体を素直に止めると、手越先生はゆっくり体を傾けて俺を下ろしてくれて。

…だけど…手越先生達が言うとおり、休んだ方がいいみたい。

地面に足をつけた途端、足に力が入らなくて、視界がぐるぐる回って…

体がどうなってるのか分からないような感覚が俺を襲った。

手「おっ…と、大丈夫？」

涼「あ…すいません」

すぐに後ろにいた手越先生が、俺の傾いた体を支えてくれる。

加「ほらー…どこが病人じゃない、なんだ？」

涼「…すいません……」

加藤先生には、返す言葉も見つからない。

実際、症状が酷くなっているのも事実。

やっべぇ…なんだこの感覚、気持ち悪…

加「うそうそ、ベッドまで移動するよ？」

申し訳ないと思いながらも、体が動いてくれなくて、二人に体重を預けてしまう。

目眩も酷くて、眉間に皺を寄せてぎゅっと目を閉じた。

手「辛いよね、もう少しだから」

返事ももう出来るほどの気力はなくて、小さくコクっと頷く。

こんな状態で、よく俺の体持ったな…これは、バス乗らなくて正解だったかも…

目を瞑ってるはずなのに、なんなんだよこの感覚…

加「はい、ベッド乗せるよ？」

手「顔真っ青だよ…」

そんな声にも反応できないまま、俺はベッドに寝かされたらしい。

もはや感覚も、よく分からなくなってきた。

きっつ…

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