〜４９〜 ページ6
涼介side
一瞬、聞き間違えかと思った。
思わず聞き返したけど、やはり聞き間違えなんかじゃなくて。
涼「何いってんの…？」
貴「…やっぱりこんなの…間違ってると思う…復讐なんかしたって何も変わらないと思うの… 」
Aが震える声で、途切れ途切れにそう言う。
…結局かよ。
涼「結局お前も、皆と同じ事を言うんだな」
貴「みっ、皆だって！涼介のことを思っていってるんだよ…？」
俺のことを思ってる？
なら何故止めようとする？
俺の人生をめちゃくちゃにしたあいつに痛い目に遭ってもらうことの何が悪い？
涼「綺麗事ばっか言うんじゃねぇよ」
思ったよりも低い声が出て、Aの肩が少し震えたのが分かった。
それでもAはすぐに口を開く。
貴「綺麗事なんかじゃないよ！本当に涼介のことが…」
涼「うるさい！そんな言葉聞きたくねぇよ」
素直に嬉しかった。
応援するって言ってくれたのに。
協力するって言ってくれたのに。
涼「お前も…俺をひとりにするんだな」
貴「涼介…」
俺の声が小さくなり、震える。
視界も歪んできた。
Aは、何も言えなくなったようでただじっと俺を見る。
涼「俺を…裏切るんだな…」
貴「…涼介」
あたたかい何かが俺の頬を伝うのが分かった。
涼「…信じてたのに」
声を絞り出すようにして出した。
Aを信じてたのに。
応援するって、協力するって言葉を、信じてたのに。
貴「涼す…」
涼「帰って」
Aの言葉を遮ってそう言い放った。
それでも動かないAを今度は思いきり睨んで、
涼「帰れ！！裏切り者っ！！」
と声を荒げた。
Aはびくりと大きく肩を揺らすと、悲しそうに俺を見てから、走って俺の家を出ていった。
俺はムシャクシャして、近くにあった本を泣きながらベッドに向かって投げる。
それからパソコンの前の椅子に座って、表示されていた山田ひろ子の情報をボーッと眺めていた。
そして…決意が固まった。
涼「やってやる」
誰も協力してくれないなら、俺だけで。
俺は、ひとりででも復讐を成功させてやる。
涼「死ね…山田ひろ子」
俺の言葉は、静かな部屋に妙に響いた。
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楠木りずむ(プロフ) - Waka→涼介☆翔LOVEさん» コメントありがとうございます♪そう言って頂き嬉しいです！応援ありがとうございます(*´∀｀)頑張ります！ (2016年7月12日 22時) (
レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
Waka→涼介☆翔LOVE(プロフ) - 面白かったです！ 次のお話も頑張ってくださいっ！ (2016年7月12日 22時) (レス) id: deda5e21bd (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - ありやまストロベリーさん» ありがとうございます！感謝感謝です(≧▽≦)頑張ります♪わざわざコメントありがとうございます(*^^*) (2016年6月10日 6時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ありやまストロベリー - 移行おめでとうございます！それと最初の 涼介、涼也、涼雅、山ちゃんカラーもおめでとうです！〜second〜でも頑張って下さい！ (2016年6月9日 23時) (レス) id: 130e94bc60 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 涼介大好き♪さん» ありがとうございます！ほんとに嬉しいです♪最低でも１日１話は更新するようにしてるので、これからもよろしくお願いします！(*^^*) (2016年6月9日 18時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楠木りずむ
| 作成日時：2016年6月8日 21時
