〜４７〜 ページ4
Aside
あれから涼介の体調も良くなり、数日が経った。
皆いつも通りに過ごしてるけど、多分どこかで涼介のことを考えていて。
私もその一人だ。
梓「Aー！」
貴「あ…梓か」
梓「どうしたの？そんな思い詰めた顔して」
え…私、そんな顔してる？
梓に言われて思わず顔をさする。
貴「…な、なんでもないよ」
梓「そう？」
さすがにこのことは梓にも言えない。
…私はある考え事をしていた。
このやり方なら、涼介を救えるかもしれない。
上手くいくかは分からないけど。
梓が目の前でポッキーを食べてるなか、私は音をたてて立ち上がった。
梓「わっ、なに？生徒会の仕事？」
貴「…ちょっと違うけどそんなとこ」
自分でも意味のわからない返答をして、涼介の席に向かう。
涼介は友達と楽しそうに話していた。
…いつもは侑李なのに。
涼「…え、なに？」
いきなり目の前に立った私に、綺麗な顔を上げて私を見て、キョトンとしている涼介。
涼介だけでなく、涼介の友達も不思議そうな顔をしている。
貴「…ちょっと来て？話したいことがあるの」
私は涼介を無理矢理立たせて、手を引いて屋上に連れていった。
涼「で？話って？」
屋上についてドアが閉まった途端、涼介が聞いてきた。
私はふぅ、と一つ息を吐いて涼介の方へ体ごと向ける。
貴「…私はさ。涼介のこと、全力で応援してるよ」
涼「は…？」
いきなりの言葉に、訳が分からないという顔をする涼介。
貴「だから…私、協力するから…復讐」
本当にこれで良かったのだろうか…？
そんな不安を抱きながらも、私はそう告げた。
不安からか、自然と顔が下がる。
涼「…サンキュ」
チラッと涼介を見たら、私を見て優しく微笑んでいる。
貴「…侑李とも仲直りしてね？」
涼「うーん…うん」
頭をポリポリとかきながら、少し答えづらそうに頷いた涼介。
涼「…前からさ。生徒会の皆、乗り気じゃないなとは思ってたんだ。でも俺は、俺の気持ち分かってくれるって思ってた…」
そういう涼介は、とても悲しそうな顔をしていて。
でも次の瞬間、パッと笑顔になる。
涼「でも、Aは俺の気持ち、分かってくれるんだな」
貴「…う、ん」
…そんな嬉しそうな顔、しないでよ。
裏切れなくなるじゃん…
私は涼介の顔が見ていられなくて、俯いたまま頷いた。
作者です！
私、用事により、更新は月曜日になってしまいます
楽しみにしてくださってる方、すみません！
待っていてください！
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楠木りずむ(プロフ) - Waka→涼介☆翔LOVEさん» コメントありがとうございます♪そう言って頂き嬉しいです！応援ありがとうございます(*´∀｀)頑張ります！ (2016年7月12日 22時) (
レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
Waka→涼介☆翔LOVE(プロフ) - 面白かったです！ 次のお話も頑張ってくださいっ！ (2016年7月12日 22時) (レス) id: deda5e21bd (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - ありやまストロベリーさん» ありがとうございます！感謝感謝です(≧▽≦)頑張ります♪わざわざコメントありがとうございます(*^^*) (2016年6月10日 6時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ありやまストロベリー - 移行おめでとうございます！それと最初の 涼介、涼也、涼雅、山ちゃんカラーもおめでとうです！〜second〜でも頑張って下さい！ (2016年6月9日 23時) (レス) id: 130e94bc60 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 涼介大好き♪さん» ありがとうございます！ほんとに嬉しいです♪最低でも１日１話は更新するようにしてるので、これからもよろしくお願いします！(*^^*) (2016年6月9日 18時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楠木りずむ
| 作成日時：2016年6月8日 21時
