〜６２〜 ページ21
Aside
今は警察署。
涼介のお母さんと杉田さんも逮捕され、涼介と私たちは事情聴取。
先に終わった私は、取調室が見られるという部屋で涼介の事情聴取の様子を見ていた。
警「逮捕された山田ひろ子は、どういう関係？」
涼「…親……」
涼介は、だらっと力が抜けている感じで、一点を見つめボーッとしながら質問に答えていた。
私たちが受けた事情聴取は、涼介がどうやってあそこへ行き、さらに私たちがどうやってあそこへ行ったのかを詳しく聞かれたけど、涼介の事情聴取は涼介のことを考えてか、そこまで詳しくは聞かれていなかった。
警察署を出て、皆で向かったのは涼介の家。
涼介の部屋は…あの日、私が出ていった時から、少し資料が増えているようだった。
侑「これ…」
辺りを見回しながら、ポツリと侑李が呟く。
涼「皆…」
ボソッと声を発した涼介に、皆が一斉に振り向く。
涼「あの…えっと…あ、とりあえず座って…？汚いけど…」
涼介の言葉で皆がそれぞれ好きな所に座る。
光「…で？なんだ涼介」
涼介は、ゆっくり皆を見回しながら口を開いた。
涼「…あの………迷惑かけて、ごめんなさい……俺を止めてくれて、ありがとう」
声は小さかったけど、私たちの耳にはしっかり届いた。
…私はすくっと立ち上がって袋を出し、机の上に広げられた資料、壁などに張られた付箋や写真などを袋につめた。
涼「…A…？」
貴「…もう、終わったんだよ。いつまでもこんなのに縛られる必要、無いでしょ？…もう、全部終わったんだ」
もう、いらない。
だって涼介は、もう前を向いて生きていけるから。
復讐なんて考えないで、さ。
貴「捨てていいよね？涼介」
涼「……うん。全部、捨てよう」
涼介はそう言って、作戦予定と書かれた紙をしばらく見つめてから、
涼「俺は…今を、生きているから」
そう言って、袋に入れた。
皆も、部屋にたくさんあった復讐に関する資料を片っ端から捨てていた。
涼介は、部屋にあった資料だけでなく、パソコンの『復讐』と書かれたファイルも消していた。
…復讐に関連する物は、この部屋から、１つもなくなった。
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楠木りずむ(プロフ) - Waka→涼介☆翔LOVEさん» コメントありがとうございます♪そう言って頂き嬉しいです！応援ありがとうございます(*´∀｀)頑張ります！ (2016年7月12日 22時) (
レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
Waka→涼介☆翔LOVE(プロフ) - 面白かったです！ 次のお話も頑張ってくださいっ！ (2016年7月12日 22時) (レス) id: deda5e21bd (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - ありやまストロベリーさん» ありがとうございます！感謝感謝です(≧▽≦)頑張ります♪わざわざコメントありがとうございます(*^^*) (2016年6月10日 6時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ありやまストロベリー - 移行おめでとうございます！それと最初の 涼介、涼也、涼雅、山ちゃんカラーもおめでとうです！〜second〜でも頑張って下さい！ (2016年6月9日 23時) (レス) id: 130e94bc60 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 涼介大好き♪さん» ありがとうございます！ほんとに嬉しいです♪最低でも１日１話は更新するようにしてるので、これからもよろしくお願いします！(*^^*) (2016年6月9日 18時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楠木りずむ
| 作成日時：2016年6月8日 21時
