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慧side
今すぐにでも外に行きたいのに。
彼はアイドル、俺はあくまで一般人。
精一杯アイドルしてる彼の元に行くことなんて、俺には許されなくて。
慧「それ借りていいですか」
「あっ、はい…！」
でも………同時に俺は、彼の、彼らの主治医でもあるから。
慧「山田、次の大ちゃんのソロで足診るから。裏に車椅子用意してるからそれで運んでもらって。裕翔、知念、頼むぞ」
イヤモニを通してそう言って、出番が終わるのを待つ他なかった。
………モニター越しに見た裕翔と知念が、ファンサービスに紛れて力強く親指を立てたのを見届けて。
.
「車椅子通りますっ！」
「機構気をつけてー！！」
激しいダンスナンバーが終わり、会場が真っ暗になって………やがて、大ちゃんのソロ曲のイントロが響き渡る。
と同時に………途端に舞台裏は騒がしくなり、やがて結構なスピードで走ってくる知念と、車椅子を押す裕翔が着替え場にやってきた。
侑「伊野ちゃん！」
当然、その車椅子には山田が乗っていて。
振動で助長される激しい痛みに耐えているのか、ぎゅっと目を瞑り、身体中に吹き出すほどの汗をかいている。
さっと衣装をめくれば………その足は、大きく腫れ上がっていて。
せっかくのテーピングは、足を圧迫してしまっていた。
……こんな足で………あの激しいダンスしたのかよ、こいつ………
涼「ふ………っ、………ぃ………ぅ〜…っ……」
慧「光、氷もっといっぱい持ってきて！」
光「っわかった！」
慧「山田、ちょっとテーピング外すよ」
もう我慢する気もないのか、出来ないのか……声を漏らしながら涙を零している山田。
知念がさっとタオルを渡すと、ぐしゃっと乱暴にそのタオルを握りしめ、隠すように顔に当てる。
涼「…っ！！………ぃ、た…っっ！、いのちゃっ、むりぃ…！！」
慧「……………ごめんダメだ、1回冷やすよ」
光「ん、こっち寝かせようか」
「ソロ終わります！知念と中島はとりあえず出ちゃって！」
………恐らく…………いや、ほぼ確実に。
折れてる、な……
裕「……こっちは何とか誤魔化すからっ」
侑「涼介……無理しないでね！」
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楠木りずむ(プロフ) - めいさん» ありがとうございます！なかなか更新できずすみません……汗 頑張りますー！！ (7月5日 18時) (
レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
めい - りずむさんのお話全部大好きです！更新頑張ってください！ (7月5日 17時) (レス) id: ddf213f93e (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます…！なかなか更新出来ずすみません汗 これからもぜひぜひご愛読くださいませ…！ (5月26日 22時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 移行おめでとうございます！ケガをしても必死にアイドルで居続ける山田さんがフッと気を抜く瞬間。とっても素敵です！いつもいつも素敵なお話をありがとうございます！りずむさんのペースで頑張ってください！ (5月26日 14時) (レス) @page13 id: 67fdc0bd43 (このIDを非表示/違反報告)
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