Parallel World ー３rdー

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涼「まぁ……昔からこの体質ではあったよ」



ハッとして、意識を目の前に向ける。

裕翔からの問いかけにそう答えた山田と目が合えば、山田は少し眉を下げて苦笑した。



裕「うわぁ、大変だね。俺はヤマほどじゃないからな〜」

光「まっ、結果的にこの事務所では助かってるけどな」

涼「良い使われ方されてる記憶ないけど」




……俺たち3人が知る、昔の山田。

他の皆には言ったことがないけど………なんてったってこの事務所は、山田がその体質に少しでも自信を持てるようにと、俺らが薮に掛け合って作ったようなもんだから。

あの頃よりも少し逞しく、少し明るくなった姿に、無意識にホッと息を吐いた。




まぁ俺も、多少生きづらくても役に立てるってことをより実感できるようになったし。

この事務所があって良かったと、心から思う。




大「今も、大変？」

涼「………そりゃ、ね」




“…でも……理解者がいるだけで、仲間がいるだけで、嬉しい”





にこりと笑って小さくそう言った山田に、俺も高木も大ちゃんも……思わず、口角が上がった。




幽霊探偵事務所 Fin.








(あぶねぇ！ページが足らなくなる所でした！！
ぴったり50ページで満タンになったので、次回から移行致します。



………いやその前にめちゃめちゃ放置しててすみません…
長編の方のお話もかなり放置気味…というかこちらに関してはなかなか進められず、一旦非公開にしようかな、とか考えてます…汗
ランキングのってたりコメントを頂くと、嬉しいと共に少し申し訳なくなってしまうのです…だったら更新しろという話なのですが…←

今まで見切り発車ではじめてもなんだかんだで完結まで持ってこれていたので、調子に乗りました。下書き、大事ですね。(n回目)

まだどうなるかは分かりませんが、どちらにせよこちらの短編集に関してはゆるゆる〜と続けられたらと思ってますので、お暇な時間にぜひまた立ち寄ってくださいませ。
続編も、よろしくお願い致します！)

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