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裕「ただいまっ」
侑「ただまーっ！」
涼「はいおかえり。裕翔お兄ちゃん、侑李くんを連れてお手手を洗ってきてくださーい」
裕「っ！うん！ゆうり、いこ！」
裕翔がお兄ちゃんらしく侑李の手を取り、洗面所へと元気よく向かっていく。
…………俺はと言うと。
2人が離れた途端………ふらっとよろけ、壁に肩をぶつけた。
涼「っ、はぁ…………やば…」
洗濯物しまって、夜ご飯と、お風呂の準備もしないとなのに………
ゆらゆらと揺れる視界はすぐには治まらなくて、目を瞑ってその場でしゃがみこむ。
裕「りょーにー！たおるがないっ！」
涼「ぁ………っごめんごめん、今持ってくー！」
…………しっかりしないと。
この子達に不自由をさせる訳にはいかないんだ。
まだ歪んでいる視界に、大丈夫な振りをして。
俺は、薄暗い玄関でゆっくりと立ち上がった。
.
涼「裕翔、侑李、お皿出してー」
なんとか2人とお風呂に入って、家事を済ませて夕飯のハンバーグを作り終えて。
その時点で正直、もう休みたかったけど……そんなこと言ってられる訳もなくて。
平静を装ってそう声をかけると、侑李の元気な声だけが響いた。
…………って、え？あれ…？
涼「侑李、裕翔は？」
侑「………？」
涼「…おトイレかな？」
首を傾げる侑李は、本当に何も知らないらしい。
この狭い家で、隠れられるところなんてないのにな…
そう思っていると。
……背後で聞こえたのは、玄関の扉がバタンとしまる音。
涼「…………え………」
…………裕翔…………？
さっと血の引く感覚。
さっきとは違う気持ち悪さと、どくんと嫌な音を立てた心臓。
じわりと首の後ろに汗が浮かんできたと同時に、嫌な予感がして、よろけながらも玄関に向かう俺。
………嘘、……裕翔の靴、ない…………！
涼「っ裕翔………！」
嘘でしょ……、裕翔までいなくなっちゃう…！！
この生活に嫌気さして逃げちゃったんだっ………
一気に冷静じゃなくなった俺は、侑李のことも気にせず、靴も履かずに玄関を飛び出して。
行くあてもなく探し出そうと………1歩外へ出た矢先。
ガチャンッ………！
裕「………りょーにいっ！」
お隣の宏太さんと、こちらを見つめる笑顔の裕翔が俺の目に映った。
涼「……裕翔っ………」
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楠木りずむ(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます<(_ _*)>何せ週に2日供給があるので、色々お話は思いついてます…笑 書けるかは分かりませんが気長にお待ちください…！笑 (7月8日 21時) (
レス) id: c2c351404b (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - じゃにの兄弟のお話大好きです！！やまふまかわいい！！笑つづきご検討願います！！ (7月8日 20時) (レス) id: fcc852425b (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - まろんさん» ありがとうございます…！リクエスト制ではないので確約は出来ませんが、もし気が向いたら検討します…！笑 これからもぜひよろしくお願いしますー！ (2022年11月23日 20時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 『暗い話』好きです〜！！失明後のお話もみたいぐらい…！ (2022年11月22日 20時) (レス) @page12 id: f96bfdb9c3 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» 舞さんいつもありがとうございますー！！頑張ります！こちらでもぜひよろしくお願いします…！ (2022年11月5日 22時) (レス) @page2 id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
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