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雄「俺と光くんの友達なの」
光「いや説明すべきなのそこじゃねぇだろ」
大「………話が読めないんだけど…」
だろうな。
あからさまに困惑してます、って顔をする4人。
的はずれな高木を置いて、伊野尾が4人に近づいた。
ソファに座る4人と視線を合わせるように、その場で膝立ちになる。
慧「2人から聞いた。…最近すごく大変で、体調が優れない時もあるんだってね?」
「「…………」」
慧「だから俺たちが少しだけ診させてもらおうかなって。病院来てもらうのもいいけど、人の目を気にしちゃうようならと思ってここにきたんだ」
大「………えっと…」
慧「少しでも君たちの気持ちを軽くしたいんだ。無理強いはしないよ」
……顔を見合わせる4人。
お互いの思考を探るような視線が交わる。
俺と雄也は一言も発さず、4人に決断を委ねた。
……俺も、無理強いはしたくないから。
…………やがて。
4人の沈黙を破ったのは、やっぱり、最年長のリーダーだった。
大「じゃあ…お願いします」
.
宏「これが痛み止めね。頭痛以外で辛いところはある?」
侑「……特には…」
慧「ふふっ、まだ緊張してるね?笑 また何かあったら教えてくれる?」
侑「は、はい…」
宏「うーん、多分神経性のものだと思うな…伊野尾に話聞いてもらった方がいいかもね」
慧「とりあえず薮に胃痛薬だけ貰っておこうか」
裕「はい、ありがとうございます」
慧「それとこれ、俺の連絡先。何かあったら電話でもなんでもして?」
宏「ちょっと寝不足気味かな?ふらつきとかはある?」
大「いや………」
宏「なら良かった。……けど、このままだとそういう症状が出てくることもあるから、寝れる時は寝なね」
慧「もし寝れないなら、睡眠薬に頼ってもいいからね?」
隣の楽屋がたまたま空いていたため、そこで行われた診察。
とはいっても、ちゃんとした医療器具はないから、本当に軽いものだったんだけど。
見てる限りは3人とも、しっかりと受け答えが出来ていて。
ほんの少しだけ明るくなった表情に、俺も雄也も一安心。
………だったんだけど。
慧「……話、できるかな」
涼「………」
宏「軽く診察だけさせてくれる??………あらら、ごめんな、無理にはやらないよ」
慧「ごめんね、嫌だって言いづらいよね」
………1人だけ。
1番心配していた山田は、何も話せず、突然泣き出してしまった。
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楠木りずむ(プロフ) - Mizukiさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(;;)新作でもよろしくお願いします! (2022年12月12日 7時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
Mizuki(プロフ) - 新作おめでとうございます!いつも楽しく読ませて頂いてます(^-^)楠木さんのペースで更新頑張ってください。応援してます! (2022年12月12日 1時) (レス) @page6 id: e4dddfb1f4 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» こちらこそありがとうございます…!こちらの作品もぜひよろしくお願い致しますー!! (2022年12月11日 22時) (レス) id: e61df9c711 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 新作おめでとうございます!そして、ありがとうございます!りずむさんのペースで更新頑張ってください!応援してます! (2022年12月11日 21時) (レス) @page6 id: c5058b1ba0 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» コメントありがとうございます…!こちらこそいつもありがとうございます!今後もよろしくお願い致します(*^^*) (2022年12月11日 21時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
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