人気、急上昇中

▽ ページ39

涼介side



え………


…………え！？




涼「ほんと！？」

光「ほんとだよ笑 デビューコンサート、まだ出来てないでしょ？」

雄「曲もシングルは主題歌のタイミングで出してるけど、コンサートに向けてファーストアルバムを出して、色々打ち合わせもしないと」




大「アルバム…」

裕「打ち合わせ……」

侑「………夢みたい……」




ずっと見てきた、俺らの夢。

アイドルと言えば、やっぱりコンサートを行って、ファンの方と交流して、その笑顔を見て俺らも笑顔を届けて。

デビュー前の売れてない時も、自分のそんな姿を想像しながらモチベーションを上げていた。




デビューしてから、はや半年。

この半年で、コンサートを出来る状況には無くて。



有難いことにお仕事を沢山頂いてるし、会場との兼ね合いもあってか…まだまだ先になりそうだな、と正直思っていた。



だから…………まさか、まさかこんなに早く出来るなんて………





宏「おおー！おめでとう皆！」

慧「おめでとう〜！…………って言っても…なんかまだ4人ともふわふわしてるけど笑」

裕「や、なんか、実感湧かなくて………」




初めて、ステージに立つ。

今までは、小さな地元のステージやライブハウス、デビューしてからは音楽番組でしかファンの方に会う機会なんてなかった。

それが………コンサートを開く、なんて。



ほんとに、夢みたいだ…………




雄「ちなみにまだ解禁前だから、このことは誰にも言っちゃダメよ？とりあえず明後日の夜1回目の打ち合わせして……まずはアルバムに入れる曲を決めよう」

涼「……う、ん…」




光「………なんか、大丈夫？みんな笑」




大丈夫か大丈夫じゃないか、と言われると、正直答えは分からない。

けど、じわじわと感じる高揚感に、口角が思わず上がって。

自然と大ちゃんと目が合って…そして大ちゃんの顔も、わくわくに包まれた顔をしていた。



侑「…とりあえず一旦、僕は寝る…」

宏「あ、薬渡すよ、待ってて」



………はぁ、やばいどうしよう。

今日、興奮しすぎて寝れないかも…………

▽→←コンサート

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す