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涼「ゲホッ………おれも……っ、いっちゃだめなこと、いっぱい、いっちゃったぁ………」
裕「ヤマは悪くないよ…!」
涼「んーんっ………ごめん、ごめんほんとに……けほっ、」
ヤマの目尻から、ぽろぽろと涙がこぼれて、枕をどんどん濡らしていく。
その涙を親指ですくえば、もっともっと顔を歪ませて、触れていた俺の手を握った。
涼「ゆうと………っこわかった……ゆうやも怖くてさ、だからさ……っ…」
裕「うん、そうだよね、ごめんね」
涼「もう………っ、辞めちゃおうかと思った………」
待ってそれは聞いてない。
危うく脱退の危機まで登っていたようで、このままこの機会を逃していたらと考えるとゾッとした。
大ちゃん、さっき心の中で文句言ってごめん。
今はすごく感謝してます。
裕「ダメだよ………ヤマは、アイドルでいなくちゃ。ancyにはヤマがいないとダメなんだよ」
涼「ん、ごめん……っ…………けほっ、げほっ……んんっ」
裕「………あ、看病しなきゃ……!」
握られてる手が、酷く熱い。
病人だというのにこんなに泣かせてしまって、明らかに悪化してる気がして、慌ててヒカが置いていってくれた看病セットを手に取った。
やっと謝れて、つっかえてたものが取れてほっとしたけど……明日も相変わらずお仕事。
余韻に浸りたいけど、とりあえず水分を取らせよう………
裕「これ、飲める?」
涼「げほ………ん、おいし………」
裕「良かった。一応熱測っていい?俺何度あるか知らないからさ」
そう聞けば、ふるふると首を振ってきたけど……その数値によっては光くんたちに報告しないといけない。
無理矢理押し込むように体温計を脇に挟めば、また泣きそうな顔をしながら俺を見つめてきた。
甘やかしそうになるからやめてほしい………さっきまでヒカや高木くんはこれに耐えてたのか…?
涼「んぅ……っ、なったっ…!」
裕「分かった分かった…………あー、たっか…」
39度、かぁ………
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楠木りずむ(プロフ) - Mizukiさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(;;)新作でもよろしくお願いします! (2022年12月12日 7時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
Mizuki(プロフ) - 新作おめでとうございます!いつも楽しく読ませて頂いてます(^-^)楠木さんのペースで更新頑張ってください。応援してます! (2022年12月12日 1時) (レス) @page6 id: e4dddfb1f4 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» こちらこそありがとうございます…!こちらの作品もぜひよろしくお願い致しますー!! (2022年12月11日 22時) (レス) id: e61df9c711 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 新作おめでとうございます!そして、ありがとうございます!りずむさんのペースで更新頑張ってください!応援してます! (2022年12月11日 21時) (レス) @page6 id: c5058b1ba0 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» コメントありがとうございます…!こちらこそいつもありがとうございます!今後もよろしくお願い致します(*^^*) (2022年12月11日 21時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
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